「現代に求められるアトツギ?」

更新日:1月25日

会社の歴史、文化、業態、業種、規模、会社の成長ステージによって求められるものは異なりますので、一概に「コレ」と言えるものはありません。今回は、私の経験の中でたどり着いた答えについてご紹介します。


前世代経営者の考え方

これまでの日本社会における経営者像は、ボス的な社長が存在し、社員は社長の意向に従い黙々と仕事をするというのが大方のイメージではないでしょうか?現在、70歳代以上の経営者の方はリーダーシップが強く、会社が小さい段階からコツコツと努力を重ねて会社を大きくしてきた方が殆どだと思います。




私は現在49歳ですが、父であり創業者の父とは全く考え方が違う点があります。

それは、リーダーシップの発揮の仕方、自分の役割、社員との関係性などがあります。


特にギャップを感じるのは、社員との関係性です。Oldエコノミーの経営者は、社員は自分がやりたい事を支えてくれる存在であり、指示したことを忠実にこなすタイプの人材を重用し、どんどん指示を出して会社を引っ張っていきます。時代背景を考えますと、このやり方がマッチしており、会社は経済成長に伴い成長してきた中小企業が多いと思います。したがって、経営者の社員に対する見方は言葉は悪いですが、「使用人」という側面が強いのです。貢献に対する報いは報酬がベースとなり、その人のキャリアなどはあまり考慮されていません。頑張ったんだから、その分、給料はそれなりに出しますよと。ポジションもそれなりのポジションを用意しますよ。より分かりやすく表現すると、社員は会社(=社長)の駒なのです。これがトップダウンで会社を成長させてきた、日本の中小企業です。


このマネジメント手法は現代でも脈々と続いており、長く勤めてくれる社員に対して厚遇を提供する年功序列も続いています。私個人としては、これが悪いとは思いません。必要な事だと思います。




現世代社員の価値観

世代によっても大きく異なる場合がありますが、すでに私と同世代の40~50歳代の人たちも会社に対して滅私奉公的な働き方を望む人はおらず、美徳と感じる人も殆どいないでしょう。会社は、自分の人生を豊かに暮らすための1つの場所であり、自主性を重んじます。自分の人生を自分の手の内に握っておきたいのです。一生、同じ会社に勤めて淡々と続く毎日を続けたいと考える人は少なくなってきています。会社の発展についても、ただ単に会社規模が大きくなればOKという事ではなく、より社会貢献に寄与する会社を求める傾向が強くなっています。つまり、昔ながらの田舎の中小企業で一生働きたいと考える人が少なくなってきているという事なのです。昔と違い、今は転職が当たり前になってきました。少しでも合わないなと感じれは、社員は会社を去って行ってしまいます。今後、この傾向は田舎でも更に強くなっていくでしょう。


ということで、これからのアトツギ経営者は、何も考えずに親の会社を継いだ場合、大事な社員が今まで通り会社に居ついてくれるとは限らず、今までとは異なる努力をしないといけないのです。会社を改革しないといけないのです。




現代に求められるアトツギ?


その人の個性によっても異なりますが、私の経験から一言で表現するなら「バランス感覚が優れた人」という事ではないかと思います。



自分の考え方に固執せず、社員を戦友とみなし、共に戦う仲間として対等に付き合える人。時には意見対立も生じるでしょう。過去の経営スタイルでは、経営者と社員の間に意見対立すら生じない世界でした。経営会議と称される会議も、淡々と繰り返される現場からの報告、そして最後に社長が一言コメントして終わり。。。


このスタイルを壊し、社員と経営者が一丸となり集団で会社を成長させていくことが可能となるリーダーシップを発揮できる人が現代のアトツギに求められる人材ではないかと思います。


世の中、「多様性」という言葉が飛び交っていますが、その前に、日本の中小企業では社内での「意見に関する多様性」が受け入れられなければ、どれだけ外国人や女性の幹部を登用しても会社は変わらないのです。これを推進できるアトツギであれば、現代の経済環境の中で十分に戦っていける経営者になれると思います。



会社の文化を変えることは容易な事ではありません。ともすると、アトツギ経営者も既得権益側の人間になるので、今までの経営スタイルを崩すと自由裁量が制限される事にもなりますので及び腰になります。


しかし、アトツギ経営者が仕事の面だけでなく、1人の人間としての魅力を高める努力を怠らなければ、必ず人はついてきます。応援してくれます。一方で、明らかにマズイという事が起きそうになれば、「まずいよ」と警告してくれるでしょう。すべては、社員との人間関係に寄るものと思います。




私が思うに

人間関係を作る事は、難しく考える必要はなく、まずは相手が困る事、嫌になることをやらない、そして相手にとってメリットのあることを提供する。管単に表現するならこういう事です。経済的な便益だけではなく、一人の人間として社員1人1人の人生、キャリアを考えて接していく。このコツがわかってくると、本当に人と接する事が楽しくなってきます。


全く面倒に思う事もありません。むしろ、自分の知らない事、異なった考え方に触れることができるようになり、ますます自分の知識や見識が磨かれています。そして仲間と何かを成し遂げるという最も嬉しい気持ちを味わう達成感、幸福感を感じることができるようになります。


私は経営者として、まだまだの人間ですが、経営の仕事をやるようになって最近ですが、ようやく、この楽しさを少しづつですが楽しめるようになってきました。これからも、もっと楽しい日々を過ごせるように精進したいと思います。






終わり


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