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執筆者の写真Takeshi Sekine

病む前に読んで欲しい~アトツギ呪縛からの脱却~

 私のTwitterアカウントは、アトツギ経営者の方たくさん見てくれています。そのため私のフィードに表示される情報も後継者の方のツイートが多く、苦悩する日々を感じさせるものも結構あります。私も後継者だったので気持ちはわかります。今回は私なりのアドバイスを書かせて頂きます。


先代経営者は神と思え

先代が父親である場合、アトツギの息子・娘は認めてもらおうと成果を急ぐ。先代が創業者である場合、なおさらだ。


しかし、よく考えてもらいたい。経営者という仕事はそんな生易しい職業ではないのです。まして創業者であればゼロから会社を立ち上げて今日まで生き延びた経営者です、普通であるわけがありません。そんな存在の人に対して、張り合おうとする方が間違いだったりします。


自ら起業し運十年と経営してきた人は普通じゃない。実力だけでなく運もあり、普通なら敵わないのです。


賢い後継者であるならば、そこで下手に競争心を抱くのではなく、謙虚な気持ちで自分に足りないところを教えてもらうくらいの考えで接してみてください。


確かに、場面によっては「老害?」と思われる事もあるかもしれない。でも、先代は神なのです。あなたにとっては年老いた父親でしかなくとも、長く会社で働いてくれている社員からすると、一緒に苦労を共にして今日まで時間を共に過ごしてきた偉大な社長さんなのです。ただ厳しいだけの社長だったら、長く勤めてくれる社員はおらず会社は無くなっているはずです。存続しているという事は、先代の社長が何等かの能力に秀でており会社が存続しているのです。


そのことを忘れないように。間違っても「おいぼれ爺さん」のような扱いをしてはならない。感謝の気持ちが持てなくとも、成功要因がどこにあるのか冷静に観察し、そこを盗み取るくらいの器量がないと後継者としてもダメです。冷静にしたたかに。



完璧を目指しすぎるな

まじめな人であればあるほど、自分に対して厳しい。完璧を目指す。

でも、それは同時に自分を苦しめることになるのは皆さんご存じのとおりです。


前途している通り、経営ってそんな簡単な仕事じゃないんですよ。だから最初からできなくて当然なんです。普通に会社勤めでも新人の時、上司からそんな事言われませんでしたか?

気合い入れてデキル仕事だったら、ほとんどの人が起業して社長になってますよ。


なので、目標や仕事の品質を上げすぎて自分を自分で殺さないように。。。

アトツギは、本当にまじめで責任感の強い人が多いから、すぐメンタルに来る。


これでは、いかん、いかん。まず後継者である前に、自分があなた自身の人生の主であることを忘れないように。会社人生に自分の人生すべてをささげるような生き方になってはいけませんよ。これが起業する経営者なら話は別ですよ、そのくらいの情熱がないと起業なんかできないので。


後継者であるならば、同族経営は特に長期政権となるので焦る必要は全くない。じっくりで構いません。



メンタルがやられる仕組み

後継者の人たちは、どうしてもアトツギなので結果ださないと、デキて当たり前。。。こういう意識が強い。しかも、質が悪いことに無意識でそうなるんですよね、僕もそうでしたが。。。これを私は「アトツギの呪縛」と呼んでいます。こいつに支配されるとメンタルやられます。一般的な構図としては、これなんです。



後継者支援の仕事をはじめて感じたことですが、先代が世代交代に非協力的な場合、後継者は焦りを感じる。自分の手柄を急ぐあまり自分を追い込むパターンだけでなく、先代が原因となる真剣にヤバいケースもあることを最近知りました。


先代の側からすると「任せても大丈夫」という信頼や実績を後継者が成し得ていない事が根本的な問題となっていることがあり、この辺の戦略的な解決は重要かなと思います。




メンタルを守るための思考

  1. 無意識のうちに自分も神様になろうとしてませんか?

  2. 神様と張り合おうとしてませんか?

  3. 周りは、あなたが特大ホームランを打つことを期待していないから大丈夫です。

  4. アトツギだからといって、すべて完璧である必要ありません。肩の力を抜いて、眼光も穏やかに、笑みを絶やさないでください。気楽に、気楽に。

  5. 同族経営は長期政権なので、これからいくらでも苦労する、あるいは成果を上げる時間は取れます。焦らないでください。そして毎日を楽しむように過ごしてください。


そして、本当にヤバいなと感じ、周りに相談相手がいなければ、とりあえず私に連絡してみてください。アトツギ経験者なので気持ちはわかります。アドバイスはできなくとも話は聞けるのでお気軽にどうぞ!





終わり


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