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  • 執筆者の写真Takeshi Sekine

価格転嫁できない日本、ガラパゴス現象

私は経済学者でも経済評論家でもないので、今回の記事は私の個人的な意見・推測であることをご了承ください。日本について変だなと思うことを書きます。




なぜ、日本は価格転嫁が進まないのか?

 世界のあちこちで、インフレが進行し物の値段が上がっています。ニューヨークなどでは

YouTubeでタレントが「ハンバーガーが3,000円もしますっ!」みたいな感じで動画投稿してますよね。アメリカだけでなくヨーロッパ諸国は軒並み、すごいペースで物価が上昇している。


でも、日本はどうでしょうか?

生活に支障をきたすレベルの物価上昇って体感的にそこまで感じないですよね?

確かにスーパーに並ぶ商品の値段はジワジワ上がってきています。ニュースでは何十年と価格を維持してきた飲食店の店主が、涙ながらに「お客様に申し訳ない。。。」と悔しがる姿をテレビで見かけます。また、さまざまな食品メーカー、生活消費財メーカーは価格をそのままに内容量を少なくするなど消費者に悟られないようにこっそり値上げする。

あるいは、値上げするときは業界横並びで「赤信号、みんなで渡れば怖くない」とう感じで実行されます。


なんか、すごーく変だと思いませんか?


日本の大企業の社長さんの年収、株式配当で収入を得ているとしても総額年収の金額が海外に比べてものすごーく低いのは皆さんご存じのとおりです。


日本人は稼ぐことに罪悪感を感じるのか?

僕には、これしか思い当たらないんですよね。


海外から観光客が来ると「おー、日本って物価やすいねー」と大半の人が思う。日本人は外国人に比べてすごく一生懸命働いているのに、日本国民は外国人より可処分所得の低いのだろうか?ここは、統計データ見てないので何とも言えませんが。おそらく可処分時間は外国人に比べて少ないと思います。働き者の国なので。


日本人の道徳心なのか分からないですが、何でコストが上がったらお客様に申し訳ないと涙を流しながら値上げのお詫びをしないといけないのか?材料や人件費が上がるのは、飲食店であれば店主の責任ではない。。。海外なら「コストが上がれば価格に転嫁するのは当然でしょ」というのが超当たり前の解釈になっている。涙流しながら、値上げのお詫びをする社長はいないでしょう。


めちゃくちゃ不思議な光景だと思います、外国人から見たら。



これからの日本に期待すること

私の個人的な期待ですが、「稼ぐ」ことに抵抗感、罪悪感的なものを過度に感じないような国になって欲しいなと思います。人件費に関しても、本当に日本企業は安い。外資系の日本支社であっても日本の一部上場企業の給与とはだいぶ離れている。すごく給料が高い。


日本の会社は、きれい事を言ってるだけで「人への投資」を本気でやってない。会社にお金を貯めることはやるが社員に十分な還元ができているのか疑問に思う。もっと日本国民がリッチになれるように企業経営者は考え方を変えて欲しいと思います。ニュースでも流れている通り、アジアからの出稼ぎ労働者も日本では収入が低すぎて、他国へ向かうようになってきています。世界3位の経済大国でありながら、めっちゃ給料・物価が安い国。こんな状態から抜け出してほしい。堂々と金儲けする社会・国になって欲しいと思います。


お客様は神様・・・精神論としては素晴らしいが、ビジネスは利益を生んでなんぼ。

滅私奉公的な働き方・商売のやりかたでは世界で戦えない。海外から有能な人材も集まらない。


ビジネスに関しては、日本もそろそろ、美徳精神論から卒業しても良いのではないだろうか。価値観としては美しいのですが、今の時代に至っては修正が必要ではないかと思います。




以上

”基本的に毎週月曜日 朝更新してます”

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