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執筆者の写真Takeshi Sekine

アトツギの悩み・不安に関する実態調査

先週に続き、アトツギの皆さんにご協力頂き実施したアンケート結果をご紹介します。私もそうでしたが、社長就任前には悩んだり、力量不足を感じたりします。それを克服するためには経営者としての力量を高めるしかないのですが、努力の方向を間違えると苦しみを乗り越えられません。面白いデータが得られているのでご覧ください。





こんな感情を抱いたことありませんか?

上の図ですが、私が社長交代までの間、何度も感じていた感情・プレッシャーです。先代である父親に事あるごとにダメだしされ、本当に自分は存在価値のない人間だと思い悩んでいました。私の場合は、うつ病を発症するまで追い込まれた時期もあり、本気で死のうと考えていたこともありました。


しかし、実際にはそんなにダメなわけではなかった。私だけでなく、多くのアトツギの方も先代に「ダメ」と攻め立てられていても、客観的に仕事の成果・中身を分析すると優秀な人材だったりします。


つまり、実際に力量不足からの不安もありますが、必要以上に先代から攻め立てられ落ち込む人もいるのではないかと思います。なので、この対処方法としては実力を着けると同時に自分を客観視できる力も必要ではないかと私は実体験を通じて思いました。毎日、「お前はダメだダメだ」と責められると誰でもおかしくなりますよ。でも、客観視することがでいていれば「おいおい、ダメなのはアンタだろ」と冷静でいられるわけです。



Q:今までに、経営者としての力量不足、経験不足を感じ「自分に社長が務まるのだろうか?」と考えたことがありますか?(n=53)









Q:今までに先代経営者から経営者になるための特別な指導を受けたことがありますか?








ご覧の通り、不安な感情を抱いているアトツギは90%、先代から後継者教育を受けていない人は77%に上ります。先代からの後継者教育が必ずしも必要かというとそうではないと思うのですが、コミュニケーションという観点で考えると受けないよりは受けていた方が、先代と後継者の間の意思疎通が図られていると思うので受けていた方が良いのではないかと思います。




じゃ、どうやってスキルを高めてますか?



このデータを見ると、書籍から学んでいる方が最も多いという結果でした。私も実際にそうでした。若い頃はとにかく山ほど本を読んでいました。無駄ではないのですが、基本、インプットが中心となるので入れた知識が自分のスキルとして使えるなるようになるまでには、アウトプットの機会が必要で読書だけだと、それが少ない。また、他の経営者との交流という手段もあります。これもいいアドバイスを頂くこともあり、私も何度も勉強させてもらった記憶がありますが、この方法も体系的に自分が弱いスキルを補強できるわけでもないので最適とは言えません。最後はOJT。これはかなり無茶ですね。無駄ではないですが。



という事で、皆さん不安を抱えながら、それを克服すべく努力されているのですが効果的な学習ができていないというのが私の分析結果です。



じゃあ、どうすりゃいいんだ?

このテーマを私はMBAの卒論で研究しているわけです。

どんなことをやっているかというと、私はコンサルタントなのでアトツギ伴走者として後継者の方を支えながら「社長交代の疑似体験」をしてもらう学習方法を試しています。


今のところ、大変有効な結果が得られているなーと思っています。



最終的な結果は、研究論文として公開されるのでお楽しみに。






以上

”基本的に毎週月曜日 朝更新してます”

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