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  • 執筆者の写真Takeshi Sekine

中小企業で人材を育てるコツ

中小企業では、人数確保も難しいというのが現実であり、人材育成まで手が回らないという悩みを抱える経営者の方も多いと思います。今回は、私が経験から学んだ人材育成のコツについてご紹介します。



社員が育つ環境

 私の経験から気づいたことですが、実は大企業より中小企業の方が人を育てる環境としては適していたりします。


皆さんは、人材を育成する条件・環境について考えたことはありますか?

大企業では、ものすごい経費を投入して様々な研修プログラムを用意したり、社員が外部研修を受ける際には費用を補助したりしています。


ですが、これで人材育っているでしょうか?・・・

中小企業でも同じことなのですが、社員研修のために講師に依頼して高いお金を払って研修やった結果、社員がガラッと変わり急成長した経験をお持ちの方はいますか?


たぶん、いないですよね。


なぜ、研修じゃ人が育たないのか?


研修では、働く環境が変わらないからです。

研修でワークを行うことで、ほんの一瞬は意識が変化する社員もいます。

でも、それが持続して劇的に成長することはない。


私が考える「環境」というのは、職務権限や担当外の特命任務を指します。


社員を確実に育てる方法は、従来の仕事(=任務)とは異なる環境に身を置くことで成長するというのが、私のこれまでの経験で分かったことなんです。


つまり、どんだけ研修とか参加してしてもらっても仕事内容が変わらなければ、人は育たないのです。これは、私の経験上においては間違いない事実でした。




私が実践した人材育成のやり方

 大きくは2つあります。


1:伸びしろの大きいと思われる社員に特命の仕事を任せる

2:人事評価の仕組みで、上長の権限を大幅に拡大する


具体的にご説明します。




特命の仕事とは?

 特命の仕事とは、トップである社長から新しいことを始める、あるいは何かを改革するための特別な任務を任せるということです。その際に大事なことは、「失敗してもいいから、やってみよう」などと社員の背中を押してスタートし、最初は任せきりにせず頻繁に声をかけてフォローします。






どのような効果が得られるか?トップから本業とは違う、特別な仕事を任されるので「私は社長から頼りにされている」という気持ちが湧きます。周りの社員も「この人は社長から頼られている」という認識がなされ、より一層、頼まれた社員は期待に応えようという意識が強くなり、依頼された仕事に一生懸命向き合うようになり、結果として育っていくのです。


私の場合は、開発部門の特定社員には特に期待をかけて無理難題の仕事を依頼し、少しづつですが期待に応えてくれるようになり、外部の人からは

「関根さんの会社の社員はすごく優秀だよね。どうやって集めたの?」

と言われるようになっていきました。実際には、集めたのではなく育ってくれたのです。

今でも思いますが、確かに開発部門のメンバーは、大手企業の優秀な社員と同レベルと思える優秀な人材だったと思います。


田舎の中小企業には、ホイホイと有能な人材が入ってくるような事は普通は起こり得ない。

社長が先頭になって育てていくしかないのです。





評価制度上の権限アップとは?

 これは本当に結果オーライだったと思います。

どんなことをやったかというと、部下を持っている上長に社員の給与・賞与の支給金額を決める決裁権を渡しただけです。これだけで、管理職は超真剣に部下の評価を行うようになり管理職から変わっていきました。


中小企業では、人事考課が行われ最後の重要な作業である「お金を決める作業」は、トップが独断で実施していたり、総務部長と社長など特定の幹部がひっそり行っていることが殆どではないでしょうか?


そうではなく、管理職にはまず部下がいくら給料をもらっているのか全て開示します。

そして「あなたの部下の給料は、あなたが決めてください」という方式に変えます。

全社員には「皆さんの給料は直属の上司が決めます」と仕組みを説明します。


こうすることで上司は、いい加減な人事考課ができなくなるのです。

それまでは「最終評価は社長がやっているから俺は権限ないんだ」と言い訳できたことが、こんどは言い訳できなくなる。部下からは「なんで給料上がらないのですか?」と詰め寄られる。そうなったときに、ちゃんと理由を説明できないと部下からも見下され、組織の責任者としての求心力を失う事となり自分の首が締まる。


また、部下の給料を知ることによって部下の生活レベルを窺い知ることとなり、いい加減な評価はできないし、できる限り給料を上げてやりたいと考える。結果、管理職は一生懸命に社員を育てようと頑張るようになる。


こういう流れになるんです。ただ、管理職全員が開眼して育ったというわけではないです。中には、こういう環境変化が起きていても自分のことしか考えない管理職もいました。そういう人は、次第に求心力が落ちて行って最終的は管理職でいることが難しくなります。



まとめ

 中小企業で人を育てるためには、研修でいくらお金使っても即効性は得られない。

特命を与えるか、職務権限を増やすなど環境を変化させることによって初めて人は育ちます。


「未経験の仕事を任せることで人は育つ」という事が、私が自分の経験を介して学んだことでした。








以上

”基本的に毎週月曜日 朝更新してます”

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