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執筆者の写真Takeshi Sekine

オトナになってからの「情報交換という儀式」

 ビジネスの世界に生きるようになり、少しづつでも実績が出てくると他人から助けを求められることもあると思います。その時、頭によぎるのが「Give & Take」です。情報交換したいと言われたり、自分から持ち掛ける事がありませんか?今回は”情報交換”という儀式に関するお話です。




何かいい情報ない?情報交換しない?

 経営者になってくると、余計にこういう話ってありません?

私も声かけられますし、私から情報を求めて親しい人に声を掛けることもあります。 何回も情報交換を目的に会う人もいますし、二度と会わない人もいる。



この違いって何だと思います?

情報交換という行為に疑問を感じたことがある人なら、直ぐに気付くと思います。

人が情報「交換」するのは目的がある。それは、自分が得たい情報、知らない情報、アクセスできな人脈の情報など、自分に有益な情報を求めるから「情報交換」という話になります。何度か「情報交換」と称してお会いする方でも、そのうち会わなくなる人も出てくる。その理由は、ほぼ同じだと思うのですが、”自分にとって有益な情報をもたらしてくれる相手ではない、、、”と気づいた瞬間から「この人とは、もう会わない」となるのです。

この場合は「交換」が成立しておらず、情報だけタダで持ち逃げされるパターンです。大企業が中小企業、スタートアップに対してよくやる手です。全ての大企業がそうとは限りませんが、大企業で働くビジネスマンは中小企業を対等な立場と見ていない人が多いので、こうなる傾向は比較的高いです。



子供のうちは、こんなの関係ないですよね。友人でもそうかもしれない。リターンを期待し合うような間柄ではなく、その友人と一緒に過ごす時間が心地い場合は何度でも会うでしょう。でも、仕事の世界における知人だったらどうでしょうか?


相手の事を知るまでは、会う事もあるかもしれないが、持っている情報、その人の人柄や価値観が解ってくると、人は自然と自分にとって有益な相手なのか、あまり有益ではない相手なのか無意識にジャッジし始め、そして付き合いを続けるかどうかの答えを出している。


成功しているビジネスマンに広い人脈を多く持つ人が多いのは、これが理由です。

一方的に情報をGiveしているのではなく、ちゃんと自分にも役立つフィードバック、情報をGiveしてくれる人と自然と固まるようになる。=自分もTakeできる相手と付き合うようになる。つまり文字通り「情報交換」が成り立つ関係ということです。



会社組織の中で、優秀な人が更に成果を上げていく理由の一つになるのですが、デキる人の周りには、たくさんのGiveしてくれる仲間が集まる。そして、自分自身もTakeするだけでなく付き合いをする仲間の役に立つこと・情報をGiveしていく。


このようにして「Give & Take」のループが回り、一つのコミュニティに良い情報、良い人材がどんどん集まっていくわけです。



会社や組織に置き換えて考えてみる

 持続的な成長を続ける企業には、良い人材、良い顧客、良い情報が集まる。

その理由は、社会・顧客に対するGiveという活動をやっているからなんだと思います。その対価として利益というものをTakeする。



どうでしょう?あなたはGive & Takeできてます?

 もし、あなたが組織のマネージャー、あるいは経営者だとしたら社内、顧客に対してgive出来ていますか?そしてGiveだけでなくTakeもできていますか?


私はお人好しなので、なかなか相手にTakeさせろと迫れない。ここが自分の大きな欠点だと分かっています。年齢と共にTakeができるようにはなってきていますが、若い頃はとにかく人の役に立てないとTakeなんて要求できないと考えていました。


でも、若くしてチャンスをつかみ会社を大きくする経営者の人たちは、若いうちから「Give & Take」という対等な関係を誰に対しても求める行動が出来ているのではないでしょうか?


日本人の国民性として「人から得る」という事が「申し訳ない」と感じる人は多い。控えめであることが美徳という価値観がある。


しかし「情報交換」という目的で人と人が会うのであれば、相手がどのような立場の人であれ、こちらがGiveしたならTakeさせてよ、、、と要求することは何ら問題ないですよね。



良い人なんだけど会社を伸ばせない社長

 こういう社長さん、多いですよね。 とても優しくて良い人、社員が困っていたら肩代わり、顧客が困っていたら肩代わり。

有益な情報であっても、顧客のためなら喜んでGiveする。

倫理観からすれば、素晴らしい行動だと思います。でも、これをやっている社長は、まず稼げない。どこかでTakeがないと、会社の経営資源を外部に放出するだけとなります。




まとめ:

”オトナの情報交換には「対価を求めろ」”

 これを遠慮なくできるかどうかで、社長であれ、組織に属するビジネスマンであれば、はたまた私のようなコンサルタントであってもGiveに対して対価となるTakeを要求できるようになってください。相手が誰であれ、遠慮することはありません。


但し、Takeを要求する前に、相手の立場で考えて自分や自社が価値ある情報・行動を提供できているかは考えましょうね。ただ単に、Takeだけ求めると二度と会わない人リストのメンバーに加わるだけとなりますから。




以上

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