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執筆者の写真Takeshi Sekine

経営者として腹を固めた出来事

今回は私が家業の経営から抜け、その後の人生をどう生きるか腹を固めた経緯、これから何を目指していくかについて書いてみたいと思います。





人生で最もショッキングな出来事

2021年9月、私は取締役会で実の弟から出された私の緊急解任動議(後に解職となる)の決議により社長職から降ろされました。在任期間はたった2年半程度です。しかも、業績絶好調の最中に突然の社長交代です。  全社員を前に、私は不本意ながらというよりは、人生でこの上ない屈辱的な退陣のあいさつをしています。社員には、なぜ私が社長を降りることになったのか一切の説明を行わなかった。しかも、私が快く後任の社長(弟)へ社長の座を引き渡したと説明されたことは絶対に忘れられない出来事でした。なぜなら、真っ赤な嘘だからです。


しばらくは、怒りで自分が崩壊しそうな日々を過ごしていました。人生で生まれて初めて自分にはどうにもできない事に遭遇したのです。


しかし、冷静になってみて思ったんですね。ここで自分を追い出した親族を恨んで日々過ごしたところで起きてしまったことは変わらない、そして現状も変わらない。 怒りを腹に抱えてつまらない人生を歩んでも幸せにはなれないし、私の家族も幸せな日々を過ごせないだろうと思いました。 経営者として生きることを30代半ばに決めた自分でしたので、もう一回、社会の役に立てる経営者として人生を歩む道を選ぼうと考えるようになりました。




探索を始める

 最初に私がやったのは、事業承継で私と同じような悲惨な目に遭遇した後継者がいないか調べることでした。すると、何件か該当する事例が見つかったのです。


”自分と同じような経験を、他の後継者にはして欲しくない”

こう思ったのです。


この時点で、私の方向性が決まりました。中小企業の後継者を支援するコンサルティングのような仕事をやってみよう。自分は16年半に渡り、経営に関わる仕事をやってきている、また大変な苦労をしてホテル事業の経営再建もやっている、極めつけは父の後を継いで会社の社長になり、業績を急速に伸ばしていたにも関わらず、弟と父の企みによって不幸にも会社を追われてしまうというストーリー。。。これだけの武器があれば差別化はできるだろうというヨミもありました。



人生の出直し

 学生時代からの友人も心配して地方から東京へ会いに来てくれた仲間もいましたし、傍から見ても悲惨に見えるんだろうなと当時、私も思っていました。 しかし当の本人は意外と落ち込んではおらず、ここからが自分の人生の勝負だなと考えていました。


日本という国は、99%以上が中小企業であり国の経済を考えても、中小企業の存在は大きい。事業承継という問題で、日本の中小企業が衰退しないように自分の出来得る限りの事をやって貢献しようと決めたのでした。


現在、私がやっている活動、将来構想に関しては今のところ順調に来ているようには思いますが、まだまだこれからです。近年、事業承継という社会課題が明確になってからというもの、事業承継で困っている経営者を食い物にする企業も増えています。 ランナーズという会社を起点に、日本の事業承継が幸福なものとなるように頑張っていきます。ちなみに、ランナーズという社名の由来ですが、RUN=経営する、RUNNER=経営者、経営者である自分が伴走するので走者は2名以上、だから”RUNNERS”と社名を決めました。 ということで、引き続きよろしくお願いします。



以上、ランナーズ関根でした。



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