「人の話に耳を傾けるという事」

更新日:1月25日

今回は、なぜ、経営者に人の話を聴くことが苦手な人が多いのか?

どうやってこのスキルを鍛えたらいいのか?についてのお話です。


私も今でこそ、多少は人の話を聴くことができるようになってきましたが、以前は酷いもんでした。一方的に自分の話を展開する事が多く、毎回、反省でした。


なぜ?経営者は聴くことが苦手なのか?


”経営者は常に会話の中心にいて、会話の主導権を握れるからです”



社内では、殆どが部下を相手にした会話になっているはずです。そうなると、必然的に立場の違いから、社員は社長の話を聴きますが、社長はどちらかというと発信する側の量が多くなります。その結果、聴く時間より、話す時間が多くなり、それに慣れていつしか人の話を聴くことが苦手になっていく。取引先でも、顧客であれば別ですが、仕入れ先の社長さんや営業マン、あるいは何らかの売り込みを受ける場合も、基本的にはアウトプットの方が多くなりがちです。


この環境では「聴く」というスキルを磨くことなんてできないんですよ。

どれだけ気を付けて社内で社員と接していても、いつしか自分が会話の主導権を握ってしまう。社長って、そういうもんです。性格にも因りますが一般論としてはこうなります。





じゃあ、どうやって「聴く力」を鍛えるのか?

答えは、、、

自分が会話の主導権を握れない、畑違いの人と積極的に交流する。です。


すごく簡単な話なんですが、自分が聞き手に回るしかない状態に身を置くという事です。

商売の相手、部下であれば、どうしても自分の得意分野の話になるので、アウトプットしてしまう。結果、会話の主導権が自分の手の中に入ってくる。


でも、自分が全く知らない分野で活躍している人と接すると、どうなるか?

聴くしかないですよね。分からないから。しかも、そういう時というのは、自分の知らない話を聞けるので、聞いていても楽しいものです。



しかし、、、

これが、我慢できない人が多いんですね。どうしても会話の主導権を取ろうと、自慢話を始めたり、関係ない話に持ち込もうとする経営者が多い事。。。残念ながら、こういうタイプの人は、しばらくは人の話を「聴く」事は出来ないでしょう。



じゃあ、なぜ、我慢できないのか?

人によると思いますが、支配欲や自己顕示欲、自分が中心にいないと気が済まない人。

自分が主導権を握っていないと、安心できない人たちなんです。ですが、その裏返しとして本当は自分に自信がない人たちが、こういう行動をとる傾向にあると思います。

こういう人達は、自分が主導権を握れない事が怖いのです。本人たちは自覚していないと思いますが。




私の場合は、

意図してやっていたわけではないのですが、一例としてご紹介します。


ホテル経営時代に親しくなった農家の社長さんがいるのですが、私とは年齢が10歳以上離れており大先輩です。この方は、努力家でさまざまな工夫と努力を重ねて素晴らしい農作物を生産されていますが、変わった事をやりますし、群れることが嫌いなタイプなので、地元では一部の人たちからは煙たがられる存在ではあります。しかし、行政機関の職員からの信頼も厚く、多くの友人を持つ方です。私も可愛がってもらっていて、時々、作った野菜を大量に頂いたり、当社の社員向けに収穫体験のイベントをやってもらったり、本当に良くして頂いています。野菜を分けてくださるときも、私が新潟の独り暮らしの家で食べる分、両親の住む実家の分、東京の私の自宅の分と気遣って配分し分けてくれます。「すぐ、実家持っていけばいいさ。」という感じで私の両親の分まで分けてくれるのです。


日中にLINEか電話がかかってきて「今日、帰りに来れる?」「今、どこにいる?」と言われます。そうすると、社長さんの作業場にお邪魔して立ち話が始まります。


この社長さんと話すときは、一切、商売の話は抜きです。社長さんの商売の相談に乗ることはありますが、私が会話の主導権を握って話すことは、まずありません。


それでも、この社長さんと話していると楽しいのです。

自分の知らない野菜つくりに関するノウハウや、作り手としての苦労話などなど、毎回、話題は多岐にわたります。年齢は離れていますが、「友人」として私を扱ってくださいます。

このように、自分とは全く畑違いの人と付き合う事で、実は「聴く力」が鍛えられるのです。話す相手の表情、感情を読み取り、相槌を打つ。そして、この人に何か自分が役に立てることはないかな?、喜んでもらえる事はないかな?と考えるわけです。


これが「聴く力」の最高のトレーニング方法です。ま、私はトレーニングとしてやっているわけではありませんが、結果としてそうなんだろうなと思っています。





アトツギの皆さんにお伝えしたいこと

会話の主導権が握れない環境に、自分の身を置くこと。

自分が会話の主導権を握れない事に慣れること



これ、とっても重要な事だと思います。




終わり


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