top of page
検索
執筆者の写真Takeshi Sekine

中途採用するなら大企業出身者?or 中小企業出身者?

 人には個性があるので一般論として語るには難しいテーマですが、私が今まで経験してきたこと、見てきたことをベースに大企業側の視点、中小企業側の視点の両面で考えを書いていきます。


前提条件とする事項

 この記事を書くに際し、中小企業はワンマン経営ではなく社員の自主性が重んじられる社風であることを前提とします。また、大企業の方は社員数が3,000名以上の企業をイメージして読み進めてください。





大企業で働くビジネスマンの特徴

 グローバルに展開する企業ともなると学歴は高く、有能な社員も多く働いています。海外での勤務経験もあり、人脈も広く業界の情報にも詳しい。

ここまでの文面ではプラス面しか書いていませんが、マイナス面も当然あります。


  • 会社の看板・ブランドがビジネスマンとしての価値を大いに高めていることに気づいていない。(=自分の真の実力をわかっていない)

  • 大きな仕事をやっていると本人は思っていても、実は狭い範囲で仕事の役割を担っていることを理解できていない。

  • 人・物・金といった潤沢な経営資源を持つ恵まれた環境で働いていることを理解していない。(=自分の仕事に特化して働ける環境であることを理解できていない)

  • ビジネスの考え方が、大企業で選択できる戦略をベースとした働き方が染みついているため、中小企業に適した新しい提案などを求めても的外れとなることが多い。


これ、すべて過去の自分自身を振り返って書きました。私は20代後半から30代中盤まで、マイクロソフトの日本法人で働いています。その後、田舎の中小企業へ移ったわけですが、移った当初は自分自身でも明らかに会社の役に立ててないと自覚していました。何故、パフォーマンスを発揮できないのか分からず焦っていました。


理由は上記の4点について理解していなかったからです。私の場合は働き方を変える必要性から学ぶ必要があったのです。単純な話、大企業での働き方は中小企業では通用しない。。。これに気づけなかったのです。


列挙した内容は、私に限ったことではなく多くの大企業で働く人が中小企業やスタートアップ企業に転職すると直面する壁だと思います。変な表現ですが、ビジネスマンとしての仕様が大企業向けと中小企業向けでは異なるので、その両方を器用に使い分けれる人材は非常にまれです。真の実力を発揮できるまでには、それなりの時間を要するということを身をもって学んだ私でした。




中小企業で働くビジネスマンの特徴

 前提条件にあるような自主性を重んじる経営者が経営する中小企業の社員は大企業の社員とは違った意味で有能な人がいます。


  • 限られた経営資源の環境で働くため、1人あたりの業務守備範囲が広く応用力が高い

  • 工夫して問題を乗り越える必要があり、困難克服の経験値が高い

  • 部署移動などがなく専門性は高まるが、経験するビジネスの幅は狭い

  • 自身が有する人材としての価値に気づいておらず、転職などは考えていない

  • 地元愛が強く、転勤などはしたくない


上記のリストは、私が勤めていた中小企業の社員を見ていて感じたことを書いています。冒頭に書いた通り、人には個性があるので一概には言えません。また、専制君主的な社長が経営する会社ではイエスマンとなっている社員も多く、そういう人は本当に厳しいです。どの会社へ移っても積極的に働くことは難しいです。気の毒でですが。






結論

 

人材を生かすも殺すも、経営者であるアナタの腕次第。


なんだよ、そういうオチかよ、、、と思われた方が多いと思いますが、私が伝えたかったことは、経営者がしっかりしていないとどんな人材を採用しようとも社員のパフォーマンスを引き出せないということです。選球眼も重要ですが、その後、社員の力が発揮できるようにサポートしてあげるのも中小企業の経営者にとっては重要な仕事です。採用したら勝手に業績を上げてくれるような人材は世の中にはいないと思ってください。


そこをわかっていない社長が多すぎるなー。。。

いい人材を採用するまでが仕事だと勘違いしている社長が多すぎる、、、


私も最初は高学歴で名の通った企業出身者を採用していましたが、実はその殆どがストレートに書くとイマイチな人たちが多かったです。私の選球眼、人材育成のスキル不足もありましたが、素材としては中小企業出身者の方が良いもの持っている人が意外と多いです。



 大企業の採用関連で働く方に申し上げたいのですが、一度、学歴とか無視して良いなと思ったら中小企業出身者でも採用してみてください。前途のようなマイナス面もありますが、そこをフォローしてあげると大企業出身者より行動力があったりするので、意外といい仕事すると思うんですよね。


一方で中小企業の皆さんにお伝えしたいのは、大企業出身者だからといって必ず貴社で力を発揮できるとは限らないということをわかっておいてください。大企業と中小企業とでは働き方や考え方に大きな違いがあるので、その点について中途採用した人が気づき自分を順応させるまではパフォーマンスが上がりません。そこを覚悟のうえで大手企業出身者を採用してください。



最後に、人材が生きるかどうかは経営者であるアナタ次第。

覚えておいてください。



以上

閲覧数:178回0件のコメント

コメント


bottom of page