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執筆者の写真Takeshi Sekine

経営者が、辛いことを乗り越える思考方法

 経営者に限らず、誰でも生きていれば年に数回はピンチに遭遇するものです。

そんな時、私がどうやって乗り越えてきたかご紹介します。





悩みにぶつかる原因

 人によって悩みはそれぞれですが、1つ考えられる原因として自分の理想とは違った状況に直面すると、人は悩んでしまいます。「なんで、こんな事になるんだろう?」

こういう思考パターンになりますよね?


そうなると、殆どの人は何とかその状況を乗り越えようと頑張ったり、もがいたりする。

これはこれで、時には良い場合もあります。


しかし、理想が高すぎる人、こだわりの強い人は、常にストレスに晒され緊張から解放されることなく緊張のテンションが張ったままの状態が続きます。

そして、そのイライラの矛先が常に自分に向いたままの状態が続く事に。


こうなってしまうと非常に辛い。特に経営者の場合、その中でもとりわけアトツギの方などは能力が高い分、理想とする要求が高く、失敗を何とか回避しようという思考が自分自身を支配します。


私がアトツギだった時代は、この思考パターンに完全に支配されていました。毎日毎日、理想とする状態を思い浮かべながら日々のギャップと悩むことを繰り返す。

息抜きが出来なくなるんですよね。そのうち、息抜きをどうやってやれば良いかという事すら忘れて、ひたすら仕事にまい進するようになる。


悩みを通り越して自分を痛め続けるような状態になります。

どんな人でも、こんな日々を続けていては本来の能力を発揮する事が出来なくります。





 


さて、どう脱出するか?


私がアトツギだった時代、悩みにぶつかって答えが見つからず、以下のような事が一瞬頭を過ぎったことがありました。


”自分は理想を求めすぎる傾向がある”

”本当にこれってできないといけないのだろうか?”

”もし、これができないままだったら、自分は死ぬことになるんだろうか?”



答えは、”NO”でした。


いいですか、皆さん。悩みにぶつかったら、

”これできなかったら、死ぬかな?”


ちょっと物騒な考え方ですが、とりあえずこのように考えてみてください。

今、アナタが直面している経営上の悩み、プライベートの悩みでもいいです。

その悩みが解消できなかったら、あるいは、理想としている状態に持ち込めなかったら、

「死んじゃう可能性あります?」


もし、NOという答えであるならば、悩みすぎだったり、こだわりすぎかもしれませんよ。

私はこの経験が何度かあって、こだわり過ぎる自分の傾向を徐々に修正できるようになっていきました。


この悩みって、自分の理想、会社の理想ではあるが、実は死ぬまでの影響はないし、ひょっとして世間体を気にしすぎていないか?


一度立ち止まって考えてみてください。




悩み事って、意外と死んじゃうようなレベルの出来事ってそんなにないことに気づくと思います。妥協とは似て非なるものなのですが、あまりに理想が高い場合、その理想が本当に望ましい理想・目標なのか考え直す必要があります。


普段からあまりにも理想が高すぎると、自分だけでなく、部下という大事な経営資源を自分のこだわりのために、無駄に消費している危険性があるという事を経営者であるならば考える必要があります。特に日本人は、完璧主義の人が多く猛烈に働く傾向があります。


健全な猛ダッシュであればいいのですが、不適切な猛ダッシュは消耗にしかなりません。

経営者であるならば、自分だけでなく社員に理想を追求する際、本当に全精力を注ぎこんで勝負かける場面なのか慎重に判断しないと組織全体が消耗し続ける状態になり、いつしか息切れを起こします。


そうなる前に、経営者であるアナタ自身が「これって、デキないと死んじゃう?、会社潰れちゃう?」と自問してみてください。


もし、会社が潰れるような危機に陥る危険性があるなら、それは猛ダッシュです。

そうでないなら、程々のダッシュに抑えることも時には必要かなと思います。


自分自身を健全な状態に保つためにも「これってできないと死ぬか?」という自問を時々試してみてください。案外、悩み事なんてそんな深刻ではない事の方が多いものです。



以上です

ランナーズ 関根でした。

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