中途で人を採る前に、やるべきこと
- Takeshi Sekine
- 4月20日
- 読了時間: 2分
「人が辞めるから、中途で採る」——その採用、ちょっと待った!
中小企業の現場では、社員がなかなか育たないことに悩む経営者は少なくありません。
しかし、それを“外部からの補填”だけで解決しようとすると、さらに人の出入りが激しくなる悪循環に…。 今回は、「中途採用の前に社長がやるべきこと」について掘り下げます。

~人材定着の鍵は“今いる社員”への向き合い方にある~
社員の評価が低い――。これは、多くの経営者が密かに抱えている本音かもしれません。
「うちには任せられる人がいないから、中途で即戦力を採ろう」「管理職が育たないから、外から補うしかない」こんな声を、私はこれまでに何度も聞いてきました。
確かに、外部から経験者を招くことは一つの選択肢です。しかし、その前に考えてほしいことがあります。「なぜ、自社の社員が育たないのか?」という根本の問いです。
外から採る会社ほど、人の出入りが激しい?
中途採用を繰り返す会社の多くに共通するのは、社内に定着しない風土です。
これは偶然ではありません。外から来た人材も、やがて同じ理由で辞めていきます。「この会社では何をやっても評価されない」「上司が信頼できない」「会社の方針がぶれている」そんな不満が、社内に充満しているケースが多いのです。
社員を見る目を変えない限り、誰を採っても同じ
優秀な人材がいないのではなく、“優秀に育つ環境”がないだけ。人は、正しく見られ、認められ、任されて初めて力を発揮します。
それなのに、「どうせあいつは無理だ」とレッテルを貼った瞬間、社員は育ちません。育つはずがないのです。
評価とは、報酬や肩書だけでなく、日々の信頼と期待の現れです。社員がそれを感じられない会社に、未来はありません。
まずやるべきは、「今いる社員」と向き合うこと
本当に適材適所になっているか?
任せる前に、任せる準備をしてきたか?
評価の基準は曖昧ではないか?
成長の機会は与えてきたか?
これらを一つひとつ丁寧に見直すことが、結果として人が辞めない組織をつくる第一歩になります。
まとめ:中途採用は“最後の手段”である
中途で人を採るのは、「今いる人を最大限に活かしたあと」でいい。そして、育成や評価に真剣に向き合う会社こそが、外部人材にとっても魅力的な職場になるのです。
人を採る前に、まず自社の“見る目”を変えてみませんか?
以上、ランナーズ関根でした。
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