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執筆者の写真Takeshi Sekine

部下との会話を劇的に改善する方法:『おつかれさまです』をやめるべき理由

 部下との会話が上手くできずに悩んでいる方も多いと思います。

私も家業に入って数年間は、会話の糸口がつかめず苦労したものです。

今回は、そんな状況を打破する方法に関するお話です。





 家業に関わらず、会社で働いていると部下を持つ立場になります。部下全員が年下であるならば、そこまで気を遣う必要は無かったりしますが、実力主義の世の中に代わり年上の部下が含まれることもありますよね?


あるいは、家業であるならば入社直後から高いポジションに就くと、これまで長年勤務してきたベテラン社員を部下に抱えることもある。転職でも管理職ポジションで入ると、年上で且つ先輩に相当する社員を束ねなければいけない。


この状況は、誰でも気苦労することになります。

さて、皆さんはどのようにして部下との会話を交わしていますか?



挨拶は本当に必要か?

 私の場合、5-6年くらいは会話の初めに必ず「おつかれさまです」という挨拶を交わして話をしていました。


実は、この「おつかれさまです」が障害になることもあるんです。

なぜなら、この「おつかれさまです」が入ることによって”オフィシャル”な会話がスタートするという雰囲気が出来上がってしまい、部下と自分との間に壁が出来てしまう事をご存知でしょうか?


挨拶をする側としては、相手への敬意を表する趣旨で丁寧な会話を意識するため「おつかれさまです」と発するわけですが、これ、一回、止めてみてください。




具体的には?

 例えばですが、相手が野球好きの人であれば以下のように会話を始めます。


話したい相手が作業をしている場面を想像してください。

そっと、相手に近づき横か後ろに立ちます。正面からは接触しないでください。ベストは横から話しかける方が良いです。


<挨拶を挟まない会話>

自分:「昨日の大谷はすごかったねー」 or 「昨日の大谷はすごかったですねー

相手:「観ました?」「すげぇー記録ですよね?」


こんな展開になります。

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<挨拶を挟む会話>

自分:「おつかれさまです」「昨日の大谷はすごかったですよねー」

相手:「あ、おつかれさまです」「ご覧になりました?」


こんなイメージでしょうか?

前者は、部下に対して前置きなしで会話が始まります。これに対して、後者の方はオフィシャルな挨拶となる「おつかれさまです」が入り、その後の会話が丁寧語を交えた話し方になってしまうんですね。こうなると、どこまでもフランクな話言葉へ移行できないんですよ。

それと、相手も「おつかれさまです」という言葉が入ることによって”上司が来た”という受け止め方を無意識に体が反応し、身構えることになります。


つまりコツは、”相手に身構える時間を与えない”ということが重要なのです。

こうすることによって、話す相手も考えることも身構えることもせずに、とっさに素の自分が出てくるのです。相手からすると「誰だろう?」と考えることなく会話に入ることになります。


こんな会話を多くの社員と交わしていく事によって「あ、あの人は話しやすいな」というイメージが社内に定着していくのです。


私は、こんなような手法で社員と自然に話せる雰囲気を作っていきました。

最初は、常に「礼儀正しく」「上司らしく」が無意識に自分の振る舞いを制御してしまっていたのですが、前置きなく話を始めることで私自身も自然体で話ができるようになっていきました。


こんな経験、皆さんもありませんか?

会社の社風やあなたご自身のキャラクターにも因るところはありますが、本当に社員と親しく会話したいのであれば、「いきなり本題スタイル」これを試してみてください。


きっと、会話の流れが円滑になっていくと思いますし、自分も相手も肩の力が抜けて良い関係が作れるようになると思います。


(注意点)

但し、溶接や切断などの工程で危険な作業を行っている社員に対しては、作業中は話しかけないでくださいね。怪我しかねないので。




以上、ランナーズ関根でした。

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