中小企業の社長がAIを学ぶと何が変わるのか？
- 関根 壮至
- 9月28日
- 読了時間: 4分
経営者のためのブログ Vol.225
～知っている社長と知らない社長の差～
ChatGPTや生成AIのニュースを耳にする機会が増えました。しかし、多くの中小企業の社長は「自分の会社には関係ない」と感じているかもしれません。
けれど、AIを学ぶ社長と、学ばないままの社長とでは、今後の数年間で大きな差が生まれます。これは単なる流行ではなく、経営の“標準装備”になりつつあるからです。
私が家業の社長を務めていた時代にAIがあったら、もっと経営のやり方が変わっていただろうと思います。従来のITは、コスト削減に効果があるものが多かったのですが、AIは違います。価値を高め、売上を伸ばす効果をもたらします。そこが、私は従来のITソリューションとは全く違う性格のものだと考えています。
AIを学ぶ社長に訪れるメリット
1. 意思決定のスピードが上がる
社長の仕事は「決断すること」です。しかし、決断の前には必ず「情報整理」が必要になります。市場調査や競合分析、社内データの整理など、時間を奪われる作業をAIが担えば、社長は“判断”に集中できます。
2. 情報収集力が高まる
AIを使えば、ニュース記事や調査レポートを短時間で要約し、比較検討できます。たとえば「同業他社の最新動向を整理してほしい」とAIに依頼するだけで、社員に丸一日かけさせていた仕事が、わずか数分で完了します。
3. 人材活用が進む
社長がAIを理解していれば、社員に「どうやってAIを活用すれば効率化できるか」を考えさせることができます。若手社員は新しいツールを取り入れるのが得意です。AIを学ぶ社長は、若手の力を引き出すきっかけをつくれるのです。
4. コスト削減につながる
これまで外注していた簡易な調査や資料作成を、AIと社員の組み合わせで内製化できれば、年間で数百万円単位のコスト削減も夢ではありません。
AIを知らない社長に起こるリスク
1. 社員に知識で追い抜かれる
AIを知らない社長は、社員から「社長は時代遅れ」と思われる危険があります。リーダーシップの基盤が揺らぎ、若手が相談しにくくなる。これは組織にとって大きなマイナスです。
2. 非効率な仕事がそのまま残る
競合がAIを使って効率化しているのに、自社だけが旧来のやり方を続けていると、生産性の差はどんどん広がります。「気づいたら価格競争に勝てなくなっていた」という未来もありえます。
3. 優秀な若手が定着しない
デジタルに慣れた世代の社員は「古い会社」には魅力を感じません。AIを学ばない社長の会社は、せっかく採用した若手が「ここでは成長できない」と辞めてしまうリスクを抱えます。
なぜ社長こそAIを学ぶべきなのか？
■ 社長の姿勢が会社を決める
AIを学ぶことの最大の意味は、「変化に対応する経営者である」ことを社員に示すことです。社長が学んで実践する姿を見せれば、社員も「この会社は未来に進んでいる」と感じます。
■ 完璧に使いこなす必要はない
社長はAIエンジニアになる必要はありません。大事なのは「まず試す」「使えるかどうかを判断する」姿勢です。AIを全く知らないままでは、そもそも判断の土俵にすら立てません。
今日からできるAI活用の第一歩
「何から始めたらいいか分からない」という声もよく聞きます。最初の一歩は、とてもシンプルで構いません。
毎日のニュース要約をAIに依頼する
社内の議事録をAIで整理してみる
提案書やメール文案をAIに下書きしてもらう
まずは“小さな場面でAIを試す”ことが大切です。その積み重ねが「AIを使いこなす社長」への道につながります。
まとめ
中小企業の社長がAIを学ぶことは、単なる流行追いではありません。それは、会社の未来を左右する大きな分かれ道です。
学ぶ社長は――
意思決定が速くなる
情報収集力が上がる
コスト削減と人材活用が進む
学ばない社長は――
社員に見限られる
非効率が残る
優秀な人材を失う
AIは、社長自身が「学び続ける経営者」であることを示す格好のテーマです。小さな一歩から始めるだけで、未来の可能性が広がります。
以上、ランナーズ関根でした。
PS：私自身も日々、AIの勉強・情報収集頑張っています。
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