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執筆者の写真Takeshi Sekine

解説!経営セミナー・〇〇塾でスキルが得られないワケ

更新日:9月24日

 経営者の皆さん、こんなお悩み、ありませんか?

「高額の経営セミナー・研修に参加しても成長した実感が得られない」「スキルが身に着いた感じがしない」「業績も変わらない」今回は、そうなる理由を解説します。



 経営者を目指す方は、独学で学ぼうと書籍を読んだり、セミナーに参加したり努力すると思います。私も経営者見習いの時代には、膨大な量の書籍を読み漁りセミナーに参加していましたが「スキルが身に着いた」「成長した」という実感がなかなか得られませんでした。


 私は経営実務から苦労して経営スキルを身に付け、経営者に対してコンサルティングを行うようになりましたが、今なら効果が得にくかった理由が分かります。セミナー・〇〇塾などが全く無意味というわけではありませんが、スキルを得る事は非常に難しい理由があります。



なぜならば...

 これまで多くの経営・自己啓発セミナーに参加してきた私の個人的な見解ですが、集合型の経営セミナー・研修では以下のような問題点があると考えています。


  1. 短期間で知識や情報を詰め込むことが多く、とても消化できる量ではない

  2. 流行りの横文字キーワードが含まれているが、中小企業経営実務には不要なものも多い

  3. 受講者が経営する会社の経営実務に必要となるスキル習得ができる構成ではない

  4. 事例学習は豊富ではあるが、あくまでも事例であり”自社”の話ではない

  5. カリキュラムの大半が知識・情報のインプット中心で「スキル」になり得ない

  6. ビジョン・リーダーシップ・当事者意識は座学で身に着くものではない


多くのセミナーに参加した私の結論ですが、問題はコレです↓

最新情報・知識のインプット ≠ スキル獲得


セミナー・研修の場は、情報収集という目的であれば無駄ではないのですが、経営者としてのスキルを身に付けたい、実力を高めたいという目的で参加しても、それは無理です。


 スキルというものは、何かを得るための技能・能力であり、具体的な手法や手順を伴うものです。頭に最新の情報や知見を詰め込んだとしても、それがスキルになることはありません。よく言われる話ですが「知ってる」と「デキル」は別だと。まさにその通りです。



読書も同じ事

 読書は、どんな書籍を選ぶかで学ぶべき分野が絞り込まれます。自分が経営する、あるいは将来経営することになる会社の経営トップに求められる経営スキルを全て自分が把握できていて、そのスキルを学ぶ手段・書籍を全て選別できる人であれば、自力でスキルを獲得していく事は可能ですが、そう簡単な話ではありません。そもそも、書籍を読んで翌日から何かできるような技能を身に付けれる人は、相当に頭がよく器用な人であり天才です。





売り手側(開催会社)の戦略

 儲けを出すためには、最小限の労力で多くの顧客を集め、できるだけ高い料金設定で売上を上げることで大きな利益が得られます


これを実現するには「短期集中型、集合研修型、高額な参加費」でセミナー・研修を開催できれば利益が出せます。広告宣伝などマーケティング費用は必要になりますが、ある程度ブランドや実績ができてくれば、そこまで莫大な広告宣伝がなくても集まるようになってきます。


また、セミナーの目新しさ・鮮度を保つために何をするかというと、流行り・注目度の高い横文字キーワードを入れ込むのです。今であれば、SDGs、サステナビリティ、ジェンダーレス、グローバル化、〇〇マネジメント、AI、DXなどなど、いくらでもキーワードは生まれてきます。


ただ、冷静に考えてみてください。もし、あなたが中小企業を経営されているとして、そんなに新しい情報や知識が経営実務に必要だと思いますか?

私は16年間以上、年商60億の中小企業で取締役・代表取締役として仕事をしてきましたが、最新の知識や情報がないと経営ができないという事は一切感じませんでした。むしろ、地味でも実践的なスキルが必要でした。情報じゃないんですよね。スキルなんです。


「知っている」が武器になるのは、大企業で働くビジネスマンです。私も過去にマイクロソフトで働いていましたが、スキルというよりは「情報」「知識」を持つことが組織の中で差別化であったり、活躍するための武器になるというのを感じていました。


 経営者であるアナタが研修やセミナーを選ぶ際には、タイトルやカリキュラムの目新しさだけで選ぶのではなく、経営実務をイメージしながら自分が習得を目指しているスキルに直結する内容かどうかどうか、それを見極めて参加することをお勧めします。



現在、私は経営者や経営者を目指す方への経営スキルを習得する支援を行っています。

もともと、私は中小企業の後継者でしたので経営スキルを身に付けるために、あれこれやってたんですね。自己流で。。。


経営を教えてくれる人はおらず、専属のコーチがいたわけでもなく、失敗からすべてを学んだようなものです。これって、コスパは悪いですし、タイパも悪い。しかも、時には精神的に追い込まれたり、いろんな犠牲を伴うんですよね。もう、二度と経験したくないです。



来週のブログでは、経営者に必要なスキルを効果的に学ぶ方法について解説します。




以上、ランナーズ関根でした。









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