「もうやることがない」と思ったときが、経営の終わり
- 関根 壮至

- 11月2日
- 読了時間: 3分
経営者のためのブログVol.228
~成長する社長と、止まる社長の違い~
経営をしていると、時々こう思う瞬間があります。「もうやれることは全部やった」「あとは流れに任せるしかない」しかし――実はこの状態こそが、最も怖いです。
改善の余地があるうちは、まだやりようがある。けれど、「もうやれることはすべてやった」という事は、「次に打つ手がない」という事です。
これは、私自身が経営をしていて強く感じていることです。やるべき事がある間は、まだ精神的にも安心できるのですが、策が思いつかない状態になると、あとは落ちていくだけです。その状態が本当に怖い。

改善の余地があるうちは、怖くない
経営において「課題がある」というのは、決して悪いことではありません。むしろ、それはまだ成長できる証拠です。
利益率を上げる方法、販売チャネルの見直し、人材の育成、仕組みの改善――どんな会社にも、必ず“まだ良くできる部分”があるものです。
この「改善の余地」があるうちは、希望も、モチベーションも、前進の余白もあります。
本当に怖いのは「もうやり尽くした」と思うこと
一方で、最も危険なのは、経営者自身が「もうやることがない」と思ってしまう状態です。
これは、会社の未来を考える力を失った瞬間でもあります。
実際、「もう十分やった」と感じた会社ほど、そこから数年で業績が落ちていくケースが少なくありません。
経営は、止まった瞬間に退化が始まる。現状維持は、一見安定しているように見えて、実際には後退なのです。
成長する社長は「改善を見つける目」を持っている
会社を伸ばす経営者は、どんなに好調でも「まだできることがある」と考えています。
社員の働き方をもっと良くできないか
お客様の満足度をもう一段上げられないか
無駄なコストを減らす仕組みはないか
新しい収益源を作れないか
常に改善点を探し、試し、動き続けている。これが、成長し続ける社長に共通する姿勢です。
伸ばせない社長は「見つける力」を失っている
反対に、会社を伸ばせない社長は、改善点を見つけられなくなっています。「社員の問題」「景気のせい」「業界全体が厳しい」――外部要因ばかりを理由にして、自分の手で変えられることを見失ってしまっているのです。
経営を止めるのは、環境ではありません。“考えること”をやめた瞬間です。
改善を続ける経営こそ、最強のリスクヘッジ
改善とは、リスクを減らし、未来を切り開くための経営そのものです。経営者が「まだ何かできる」と思っている限り、会社は必ず成長のチャンスを持っています。
逆に、改善の種を探さなくなった会社は、目に見えないところで緩やかに崩れていく。それほど、“動き続ける経営”は強いのです。というか、そうしないと会社は死んでしまうのです。
まとめ
経営は「完璧」を目指すものではありません。むしろ、“まだ不完全である”という自覚こそが、会社を前に進める原動力になります。
改善の余地があるうちは、怖くない
やり尽くしたと思った瞬間が、一番危険
成長する社長は、改善を見つける目を持っている
止まる社長は、考えることをやめている
経営の本質は、“動き続けること”にあります。まだできることを、今日ひとつ見つけてみましょう。それが、会社の未来を変える第一歩になります。
以上、ランナーズ関根でした。
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