経営者という職業について思うこと
- 関根 壮至

- 11月9日
- 読了時間: 3分
経営者のためのブログVol.229
~止まるより、もがいている方が楽しい?~
経営という仕事に、“正解”はありません。何を正しいと信じるか、どんな未来を理想とするか――その定義によって、歩く道も、辿り着く場所も、まったく違ってきます。
少し前まで、私は中堅企業のトップとして経営していました。人も資金も整った環境の中で、戦略を描き、組織を動かすことが日常。「経営資源をどう活かすか」が、私にとっての“経営の正解”でした。
しかし、今は違います。ゼロからの起業。たった一人で何でもこなす。当時のように使えるリソースはなく、事業構想だけでなく営業・会計事務・コンテンツ製作・コンサル・セミナー企画・講演活動などなど、何でもかんでも自分ひとりで全部やる。毎日が試行錯誤で、手探りで、どこかにあるはずの“当たり”を探す孤独の日々。

孤独な今の方が「経営」をしている気がする
以前は、やることも選択肢も山ほどありました。新しい事業も、投資も、人材も、考えようと思えばいくらでも考えられた。
けれど今は、自分というたった一つの資源しかありません。
上手くいかない日も多く、正直、何度も心が折れそうになります。
でも、不思議なことに――そんな毎日の方が、なぜか“経営している”実感があるのです。失敗も、焦りも、迷いも、全部が生きた証のように思える。
まっ、上手くいかなくてあたりまえだよな・・・これで、また失敗するパターンを1つ余計に学んだな。みたいな。
経営とは「結果を出し続けること」
経営という仕事を一言で表すなら、今の私にとっては 「結果を出し続けること」 です。
どれだけ頑張っても、結果が出なければ意味がない。でも、結果が出るまで諦めなければ、それは“本物”になる。
業績を伸ばし、会社を成長させる。そのシンプルな目的を、どんな状況になってもあきらめない。それが、経営者のあるべき姿だと思います。
安定よりも、前進している方が自分らしい
安定している状態は、ありがたい。けれど、正直に言えば――私はそこに長くはいられない。
性格的に、現状維持という言葉がどうにも落ち着かないのです。むしろ、壁にぶつかっている時の方が、「どうすれば突破できるか?」と考え、心が燃える。
たとえ結果がすぐ出なくても、動いている限り、成長の途中にいると感じられる。それが、私にとっての“経営の楽しさ”なのかもしれません。
経営者という生き方を、どう捉えるか
経営者という職業は、華やかに見られがちですが、実際は、地道で、孤独で、責任の重い仕事です。
それでも、私はこの仕事が好きです。人に褒められたいわけでも、社会的地位を求めているわけでもない。ただ、自分が納得できる人生を生きたいだけ。
むしろ、誰かに評価されれるのは迷惑です。自分の足で立ち、自分の手で道を切り拓く。その生き方にこそ、私は面白さを感じます。上手くいかないのも自分が招いた結果であり、人生の一節ですから。
まだ、もう少しもがかないと・・・
まだまだ、理想の場所には届いていません。あと一年、いや、もっとかかるかもしれない。
でも、それでいい。私にとって経営とは、結果を出すためにもがき続けることであり、深く沈んでいるときは、バネを縮めているように、思いっきり反発のエネルギーを貯めているというイメージが自分の中にはあります。
いつか抜け出してやる・・・みたいな。
安定の中では得られない高揚感、壁を越えた瞬間の達成感――それらすべてが、経営という仕事の“醍醐味”です。
今日もまた、たった一人、会社を成長させるために、自分自身が生きている実感を得るために、頑張ってまーす。
以上、ランナーズ関根でした。




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