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なぜ“ゼロ→1”の経験が、経営者を強くするのか?

経営者のためのブログ Vol.230

~安定の中にいる社長こそ、あえてゼロから挑むべき理由~


経営者は、しばしば「安定した基盤の上で経営をしている」と思われがちです。しかし、経営という仕事の本質は、安定の上にはありません。


何もないところから形をつくる――“ゼロ→1”の経験こそが、経営者を強くする。

起業家は必ず、この過程を通ります。顧客ゼロ、信用ゼロ、実績ゼロの状態から、ひとつひとつ積み上げていく。その苦しみが、彼らを経営者として鍛え上げます。


では、後継社長や既存の会社を引き継ぐ社長はどうでしょうか?

両方経験した私としては、経営者であるならば、意識してこの“苦しみ”を経験した方がいいのではないかと思います。


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起業家が最初に向き合う「ゼロの現実」


起業とは、極端に言えば“何も持たずに戦場に立つ”ということです。

  • 顧客はいない

  • 信用はない

  • 社員も仲間も少ない

  • 売上ゼロからのスタート


最初の1人に買ってもらうまでの道のりは、想像以上に険しい。商品やサービスを考えることよりも、それを「必要だ」と思ってもらえるまでの距離が、とにかく長い。


この生々しい現実に耐え、それでも試行錯誤を続けた人だけが、本当の意味での経営センスを身につけます。


ゼロ→1は、経営者を“本物”にする試練ではないかと私は思います。




後継社長や既存事業の経営者が抱える「見えない弱点」


逆に、会社を引き継いだ経営者は、最初から恵まれた状態で経営をスタートできます。

  • 既に顧客がいる

  • 売上がある

  • 社員がいる

  • ブランドもある


これは大きな強みである一方、ゼロ→1の経験がないことで、経営者として最重要の筋肉(事業を生み出す筋肉)が鍛えられない という弱点にもなります。



だから、困難に直面したとき、“守りの経営”に入りやすい。挑戦よりも、減点されない選択をしがちになる。


安定はありがたい。しかし、安定は“依存”や“慢心”に変わりやすいのです。





新規事業こそ、ゼロ→1を疑似体験できる最高の学びの場


だからこそ、後継社長や既存事業のトップこそ、新規事業という「小さなゼロ→1」に挑むべきです。


新しいアイデアを思いつくことは簡単です。しかし、それを実際に形にし、お金を払ってくれる顧客を生み出すことは、どれだけ経験を積んだ経営者であっても難しい。


  • 誰がターゲットになるのか

  • 初期顧客はどこにいるのか

  • 何にお金を払いたいのか

  • どう伝えると刺さるのか

  • 事業として成立するのか


このすべてが“ゼロの状態”から始まる。

これこそが、経営者にとって最強の鍛錬です。




生みの苦しみを経験した経営者は、強い


ゼロ→1を経験した人は、必ず強くなります。

  • 顧客がいない恐怖

  • 売上ゼロが続く焦り

  • 何が正解か分からない不安

  • 誰にも理解されない孤独

  • それでも動き続ける覚悟


これらをくぐり抜けた人は、「会社を伸ばすとはどういうことか」を本能的に理解します。

だからこそ、強い。


困難に出会っても折れない。変化に強く、スピードがあり、しなやかさがある。“自分の手で未来をつくる”筋力を持っている。ゼロ→1の経験は、経営者に最高の武器を与えます。




まとめ


なぜ“ゼロ→1”の経験が経営者を強くするのか?その答えは、とてもシンプルです。

何もないところから価値を生み、お金を払ってくれる顧客をつくり、事業として成立させる力。



この力こそが、経営者の本質だから。

  • 起業家は強くなる

  • 後継社長も、新規事業でその力を手に入れられる

  • ゼロからの挑戦は、経営者としての筋肉を鍛える最高の経験



安定の中にいる社長こそ、あえてゼロに飛び込むべきです。

その経験が、あなたの経営を、未来を、そして人生を強くしてくれます。


以上、ランナーズ関根でした。






経営に関するお悩み、社員教育、事業承継などございましたら、お気軽にご相談ください。


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