未来を語り続ける人でありたい
- Takeshi Sekine
- 6月8日
- 読了時間: 3分
私は53歳になりました。社会に出てから、今日に至るまでの30年あまりは、本当にあっという間でした。この年齢になると、かつての上司や先輩が次第に現場を離れ、引退後の生活を語る機会も増えてきます。久しぶりに食事をご一緒すると、「あの頃は…」「昔は良かったな…」といった“思い出話”に花が咲くことが多くなりました。もちろん、そうした過去を懐かしむ時間も大切です。ですが、私は心のどこかで物足りなさを感じてしまいます。

「これから」の話をする人は、なぜ魅力的なのか
一方で、たとえ60代、70代であっても「これからやりたいことがある」「今度こういうことに挑戦しようと思っている」と未来の話をしてくれる人との会話は、本当に楽しいものです。そういう人たちは、決して「仕事人間だった人」ばかりではありません。むしろ、趣味に打ち込んでいたり、新しいことへの好奇心を失っていなかったりと、人生そのものを楽しんでいる印象があります。そして、そうした人たちは、年齢を重ねてもどこか若々しく、目が輝いているのです。
40代前半で何を選ぶかが、50代の表情をつくる
このような人たちを見ていて思うのは、「未来を語れるかどうかは、40代の過ごし方に大きく影響される」という気がするのです。40代は、仕事でも家庭でも責任が重くなる年代です。周囲の期待や現実的な課題に追われ、自分のことは後回しになりがちです。
でも、そんな時期だからこそ、仕事以外に夢中になれる何かを持つことが大切だと思うのです。趣味でも、学びでも、旅でも、ボランティアでもいい。自分の人生を少しだけ俯瞰し、「自分が本当にやりたいことは何か」と問い直してみる。それを始めるのに、40代ほどちょうどいいタイミングはないのかもしれません。
私自身のこれから
私自身、40代は経営者として走り続けてきた年代でしたが、50代に入り、少しずつ“これからの自分”について考える時間も増えてきました。60代、70代になっても、誰かと食事をしながら未来の話をしたい。「これから、こんなことがしてみたい」と語れる人でいたい。そして、そんな自分の姿が、次の世代にとってのひとつのロールモデルになれたら嬉しいと思っています。
最後に ― これから40代を迎える皆さんへ
これから40代を迎える方へ。どうか、仕事だけの人生にならないよう、自分自身の“これから”にも目を向けてみてください。
それは決して贅沢なことではなく、未来の自分への“仕込み”です。今どんな種を蒔くかで、50代・60代の表情も会話の中身も、大きく変わってきます。
「未来を語り続ける人」でありたい。
私は、そんな毎日を自分らしく、かっこつけずに歩み続けたいと思っています。
以上、ランナーズ関根でした
Comments