数字が読めない社長の特徴
- 関根 壮至

- 1月24日
- 読了時間: 5分
――「見ているつもり」と「読めている」は、まったく別物
「数字は見ています」そう言う社長は、少なくありません。
しかし実際には、数字を“見ている”だけで、“読めていない”社長も多いのでは・・・。
数字が読めないからといって、計算が苦手という話ではありません。問題は、数字と経営がつながっていないことです。では、数字が読めない社長には、どんな特徴があるのでしょうか。

特徴① 売上や受注の数字しか見ていない
サラリーマン時代、数字といえば、
目標達成率
売上
受注件数
こうした数字を見る仕事が中心だった人は多いと思います。
その延長で経営をしてしまうと、社長になってからも売上や受注ばかりを追いかけることになります。しかし、経営者が本当に見るべき数字は、
利益が出ているか
キャッシュが残るか
将来、資金が詰まらないか
です。
売上が伸びていても、利益が出ていなければ意味がありません。キャッシュが回らなければ、会社は止まります。
特徴② 「今の数字」しか見ていない
数字が読めない社長ほど、「今どうなっているか」しか見ていません。
一方、数字が読める社長は、常にこう考えています。
この状態が続いたら、3か月後はどうなるか
半年後、資金繰りはどうなるか
この判断は、将来どんな数字を生むか
数字を予測し、その到達点へ会社を導く。これが経営者の仕事です。
過去や現在の数字を眺めているだけでは、経営はできません。
特徴③ 現場と数字が切り離されている
本当に数字が分かる人は、現場を見ることで数字の変化を想像できます。
この工程だと原価が上がる
この動きは、利益率を下げる
この状態が続くと、キャッシュが苦しくなる
逆に、数字が読めない社長は、数字と現場を別物として扱います。
帳簿は帳簿、現場は現場。この分断がある限り、数字は「ただの数字」で終わります。
特徴④ 数字をツール任せにしている
Excelや分析ツールを使いこなしている。それ自体は悪いことではありません。
しかし、ツールを触っている=数字が読めていると勘違いしている社長は少なくありません。Excelや分析ツールは、あくまで「整理する道具」です。数字の意味を理解してくれるわけではありません。
本当に数字が分かっている人は、ツールがなくても、
この利益率だと危ない
この固定費構造では持たない
この売り方はキャッシュが先に尽きる
と、頭の中で数字の流れを描くことができます。
ツールに頼りすぎると、数字の違和感に気づけなくなります。これは、経営者としてかなり危険な状態です。
特徴⑤ 数字と意思決定が結びついていない
数字が読めない社長は、数字を「確認」で終わらせます。
数字を見た
状況は把握した
でも、判断は感覚で行う
この状態です。
一方、数字が読める社長は違います。
この数字なら、採用は止める
この数字なら、投資を遅らせる
この数字なら、今は攻める
数字を根拠に、意思決定を変える。これができて初めて、数字は経営に活きます。
特徴⑥ 現場と帳簿を往復していない
数字が読めるようになるために、近道はありません。
必要なのは、
現場を見る
帳簿を見る
数字の違和感に気づく
もう一度、現場に行く
この 往復運動 を、何度も何度も繰り返すことです。
数字が読めない社長ほど、どちらか一方に偏ります。
現場ばかり見て、数字を見ない
数字ばかり見て、現場を見ない
どちらも、経営としては不十分です。
若手経営者に伝えたいこと
若手の経営者の皆さんには、ぜひこの 地味で泥臭い訓練 をしてほしいと思います。
派手な分析はいらない
高度なツールもいらない
まずは現場と数字を結びつける
この積み重ねが、経営者としての「数字を読む力」を作ります。
まとめ
数字が読めない社長の特徴は、能力の問題ではありません。
売上しか見ていない
未来を予測していない
現場と数字がつながっていない
ツールに頼りすぎている
数字を意思決定に使っていない
これらはすべて、姿勢の問題です。
数字を読むとは、表を作ることでも、分析をすることでもありません。
数字から会社の状態を想像し
将来を予測し
判断を変える
これができるようになると、経営は一気に立体的になります。
派手さはありません。ですが、経営者にとって最も価値のある力の一つだと思います。
数字を読めない社長の多くは、能力が足りないのではなく、「社長として数字とどう向き合うべきか」を体系的に学ぶ機会がなかっただけだと思います。
売上・利益・キャッシュをどう見て、その数字をどう意思決定につなげるのか。これは感覚や経験だけに任せるには、あまりにも重要なテーマです。
弊社が運営する経営者向け「社長の実務アカデミー」では、財務理論を学ぶこと自体を目的にするのではなく、実際の経営判断に数字をどう使うのか、現場と数字をどう結びつけるのか、という「社長の実務」にフォーカスして整理しています。
もし今、「数字は見ているが、判断に自信が持てない」「感覚経営から抜け出したい」と感じているのであれば、一度ご覧いただければと思います。
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以上、ランナーズ関根でした。



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