MBAや資格取得は、経営者にとって本当に意味があるのか?
- 関根 壮至

- 1月18日
- 読了時間: 4分
――「学ぶこと」と「成果を出すこと」は別物だという話
MBA、中小企業診断士、簿記…。経営者になると、こうした資格や学位について一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
「取った方がいいのだろうか」「経営を学ぶなら、まずは資格からか」
結論から言えば、無駄ではありませんが、マストでもありません。
そして、多くの経営者が見落としがちなのは、資格そのものよりも、日々どんな姿勢で経営と向き合っているかの方が、はるかに重要だという点です。

経営において最も重要なのは「仮説検証」
私自身の経験を振り返ってみると、経営において最も重要だったのは、資格や理論よりも、次の姿勢でした。
仮説を立て、試し、検証すること。
この戦略はうまくいくのか
この打ち手は成果につながるのか
なぜ結果が出たのか、出なかったのか
これを意識的に繰り返していたかどうか。この差は、非常に大きいと感じています。
正直なところ、これに勝る学びはありません。
資格やMBAより、現場の仮説検証が経営者を育てる
「経営を学びたい」という理由で、MBAに通う、資格を取る。その気持ちはよく分かります。
しかし、学ぶ場所を変えただけで、経営ができるようになるわけではない。
どれだけ理論や方法論を学んでも、現場で試し、結果を出し、失敗し、修正する。この経験を積まなければ、経営の力にはなりません。
自分が今いる会社、今置かれている環境の中で、
仮説を立て
戦略や戦術を試し
結果を検証し
改良する
これを意図的にやること。これこそが、経営者にとって最大の学びだと思います。
勉強が「自己満足」で終わる瞬間
勉強によって得た知識や技能が、役に立つことはもちろんあります。
ただし、実務の中で仮説検証をしなければ、勉強は簡単に自己満足で終わります。
「分かったつもり」「知っているつもり」
これほど危険な状態はありません。
経営は、理解ではなく、結果で評価される仕事です。
漠然とした不安を埋めるための資格取得は危険
もし今、
「何となく不安だからMBAに行こう」「何か足りない気がするから資格を取ろう」
そう考えているのであれば、私は 一度立ち止まった方がいい と思います。
その不安は、学位や資格では埋まりません。
一方で、
この分野の知識が足りない
このスキルを強化したい
この仕事をするために必要だ
という 明確な目的 があるなら、話はまったく別です。
サラリーマンと経営者では、資格の意味が違う
サラリーマンの場合、資格は他者との差別化の武器になります。
しかし、経営者は違います。
経営者は、組織の中で他人と競争する存在ではありません。
資格があるかどうかで、会社の業績が決まることもありません。
資格が「勲章」で終わるなら、時間とお金の無駄になる。
挑戦するなら、必ず目的を明確にしてからです。
私自身の経験から言えること
私は、16年以上にわたり、取締役・代表取締役として経営の現場に立ってきました。
その後、MBAを修了し、中小企業診断士の資格も取得した後、コンサルタントとしてビジネスを始めました。(起業しているので社長でもありますが。)
結果として良かったことは、
自分の勘や感覚が、大きく外れていなかったと確認できた
自分の経営スキルの偏りや弱みを、客観的に認識できた
その弱み、偏りを改善できた
という点です。
もし、私が経営者の実務経験もなく、資格だけを取得してコンサルタントになっていたら、かなり厳しかっただろうと思います。
経営経験があるからこそ、助言に迷いがない
経営の怖さ、大変さを身をもって知っているからこそ、経営者への助言には重みが出ます。
実際の経験値があるかどうかは、想像以上に大きな差になります。
資格だけのコンサルタントが、突っ込んだ話をしにくい理由も、ここにあるのだと思います。
まとめ|資格や学位を取るなら、目的を明確に
資格やMBAは、経営者にとって「万能薬」ではありません。
仮説検証を意識して経営しているか?
現場で試し、結果を出しているか?
何のために学ぶのかが明確か?
ここが曖昧なままでは、どれだけ勉強しても成果にはつながりません。
資格や学位を取るなら、目的を明確に。それが、時間とお金を無駄にしない唯一の条件だと思います。
経営者にとって本当に意味のある学びとは、資格や学位そのものではなく、現場で仮説を立て、試し、検証し続ける力を身につけることだと思います。
とはいえ、感覚や経験だけに頼る経営にも限界があります。
仮説検証をより精度高く回し、経営の判断を言語化し、再現性のある形にしていくためには、「社長の実務」を体系的に整理することが有効です。
弊社が提供している「社長の実務アカデミー」では、資格取得を目的とするのではなく、実際の経営判断や意思決定を題材にしながら、仮説検証を実務の中で回すための考え方とパターンをお伝えしています。
もし、「勉強しているのに成果につながらない」「何を学ぶべきか迷っている」そんな違和感を感じているのであれば、一度ご覧いただければと思います。
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以上、ランナーズ関根でした。



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