経営者にとって本当に大事な「勉強」とは?Vol.222
- 関根 壮至

- 2025年9月7日
- 読了時間: 4分
更新日:2025年9月21日
~派手な挑戦より、地道な一歩が未来をつくる~
若手経営者や後継者の中には、「新しい挑戦こそが成長だ」と思い込み、派手なイベントや改革に惹かれる人も多いのではないでしょうか。しかし、実務を重ねてきた私の実感は少し違います。
本当の意味で勉強になることは、小さくてもいいから“自分の手で稼ぐこと”。つまり、売上を上げ、利益を残すことです。

■ 「勉強」とは机上の理論ではない
経営を始めたばかりの頃は、セミナーやイベントに足を運び、新しい知識を吸収することが「勉強」だと思いがちです。もちろん、それも無駄ではありません。ですが、本当に経営者としての血肉になる学びは、実際に稼ぐことを通じてしか得られません。
売上を作り、利益を出す。その過程で、必ず課題や壁に直面します。
なぜ売れないのか?
コストが膨らむのはどこか?
社員とどう協力すれば改善できるか?
これらを一つひとつ解決することこそが、経営の勉強であり、社長の成長につながるのではないかと私は思います。
■ 「打ち上げ花火」に潜むリスク
最近は「アトツギ甲子園」のように、後継者が新しい挑戦をアピールする場もあります。それ自体は刺激的で、参加する価値もあると思います。
ただし――継続できなければ意味がないというのが私の本音です。
一度きりの打ち上げ花火で注目を集めても、次の日から従来通りの地道な経営業務は普通に続いていきます。むしろ、派手な挑戦が「現場の改善」や「社員との協力」をおろそかにするリスクすらあります。
後継社長にとって必要なのは、瞬間的な評価よりも、会社を存続させる地道な取り組みではないかと私は思います。。
■ 課題解決こそ最大の挑戦
私はこう考えます。新しい挑戦や変革より、既存事業の課題解決のほうが、よほど大きな挑戦だ。
既存事業には、必ず「見過ごし」「思い込み」「無駄」などが潜んでいます。それを見つけ出し、社員と一緒に知恵を出し合い、改善しながら売上を伸ばしていく。そして最後に利益をしっかり残す。
この一連のプロセスを経験することが、後継社長にとって最大の勉強であり、会社を安定させるために欠かせない基盤になるのではないかと思います。少なくとも私にとっては、とても重要な経験でした。
■ イベント参加は“戦略的に”
もちろん、イベントやコンテストを完全に否定するつもりはありません。マーケティング戦略の一環として利用できると判断できる場合は、挑戦する価値もあるでしょう。
しかし大事なのは、「雰囲気に流されない」こと。「面白そうだから」ではなく、「会社の戦略にとって有効かどうか」で判断すべきです。挑戦というよりは、「利用」してください。イベントに飲み込まれないでください。冷静でいる必要があると私は思うのです。
■ 地に足のついた経営を
結局のところ、社長になって最初にやるべきことは、会社をしっかり掌握することです。そのためには、派手さはいりません。
既存事業の問題点を一つずつ改善する
社員と協力しながら現場を変えていく
小さくても確実に売上と利益を積み上げる
この“地に足のついた一歩”の積み重ねが、会社を存続させ、未来につなぐ力になります。
まとめ
若手経営者にとって本当の勉強は、派手な挑戦や一度きりのイベントではありません。既存事業の課題を見つけ、解決し、売上と利益を積み上げること。
その経験こそが、何よりの学びであり、次の挑戦への土台になります。
「地道に一歩ずつ」――その積み重ねが、後継社長の未来を創っていくのだと思います。
以上、ランナーズ関根でした。
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