先代と喧嘩ばかりの後継者が、最後に口にした言葉
経営者のためのブログ Vol.267

私がご支援している、ある後継者のお話です。
先代であるお父様とは、社長を交代した後も、ぶつかってばかりでした。
節目が来るたびに、私の電話が鳴ります。
「関根さん、これから親父と話をします。こういう話の運びで、こう切り出そうと思うんですが、どうでしょうか?」
これから先代と向き合う、その直前の電話です。
言ってみれば、リングに上がる直前の作戦会議でした。
■ 毎回、同じことの繰り返し
話し合いが終わると、後日談の報告も来ました。
正直に言えば、毎回同じことの繰り返しです。
ぶつかって、すれ違って、また次の節目が来る。
そのたびに、私は諫めていました。
「気持ちは分かる。でも、あなたの今日があるのは、オヤジさん、そして社員の皆さんの貢献によるところだ。それは忘れるなよ」
■ 先代が亡くなって
先日、その先代が病気で亡くなられました。
あれだけぶつかっていたのに、後継者から伝わってきたのは、寂しさでした。
「いざ、亡くなると寂しいものだ」
これが親子なのだと思います。
■ 会えなくなって、初めて気づくこと
親子だからこそ、ぶつかることがあります。
でも本当は、お互いに相手のことを、心のどこかで心配し、気にかけている。
ただ、その深いところにある気持ちは、会えなくなって初めて気づくことがあります。
すべての親子が、そう思えるわけではありません。
だから事業承継は、いつまで経ってもなくならない悩みなのだと思います。
■ 喧嘩ができるうちに
今、先代と喧嘩ばかりしている後継者の方。
後継者とぶつかってばかりの先代の方。
このお話を、どこかで思い出してください。
ぶつかってもいい。
それでも、分かり合おうとする努力だけは、最後まで忘れないでほしいのです。
相手が天国に行ってしまったら、もう喧嘩もできなくなります。
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経営者のためのブログ Vol.267
ランナーズ株式会社 関根壮至
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