~先代からの置き土産~

更新日:4月11日

私の友人の一人も、先代が残していった負の遺産の後始末をやっていました。今日は、後始末=撤退・事業の整理についてのお話です。




置き土産のパターン

先代の置き土産は、いろいろなパターンがあると思います。よくあるのが、巨額の借金。後を継いでみたら「げっ。。。」みたいな事もあると思います。ただ、このパターンはアトツギが数字に関心をもって帳簿を見ていれば気づくのですが、隠されたりしているとわからないので社長就任前から、メインバンクの支店長さんと仲良くなって時々探りを入れることをお勧めします。


よく聞く話としては、田舎の土建業の会社で、先代が旅館やホテルを経営、飲食店を経営しているパターンです。今はコロナの影響もあり、サービス業はかなり厳しい状況です。選択を迫られているアトツギの方もいらっしゃるのではないでしょうか。以下、私が実際にやってきた後始末についてご紹介します。




私がやってきた後始末

以下、16年半の間に経験してきた順に書いていきます。


□中国事業の撤退

過去に仕入れを目的とした会社を中国に持っていました。しかし、その子会社機能をパートナー企業が肩代わりしてくれることになり会社の存続理由がなくなっていました。そこで会社を清算し撤退することになったのですが、中国から資本金を引き上げるというのは並大抵のことではありません。現地の弁護士や役人と何回も何回もよくわからない書類のやり取りを行い、頻繁に変わる規制や法律に翻弄されながらも、何とか撤退を完了しました。


□ホテル事業再生

公営で運営されていたホテルが民間へ売りに出され、先代が反対を押し切って取得しました。取得前から私は猛烈に反対していたが強行され買ってしまった。案の定、経営がうまくいかず大変な赤字を出し続け、結局、私が6年半かけて再建を試みるも継続的な黒字化のめどが立たず、閉鎖。ここで終わらず、私が退任するギリギリまで売却先を探して動き続けたという地獄のような後始末でした。。。これは本当に苦しかった。


□ある事業の撤退

こちらも全くの異業種で、私としてはあり得ない話でしたが、いつものパターン同様に強行され、予想通り黒字化することなく赤字を垂れ流した事業でした。そしてこの事業は私が世代交代した後、この事業だけ先代が別会社としてやっていましたが、その間、本体から毎年巨額の損失補填をさせられ、何度も早期に売却すべく先代を説得し続けましたが耳を貸さず、私は内々に売却先を探し続け、話をまとめていましたが、先代は一向に耳にを貸さず、それどころか逆ギレするありさまでした。私が退任した後、ようやく売却が完了したという難物でした。


□巨額の有利子負債返済

先代は、常々、世代交代するときには今の借金を半分にして〇〇億円以下にして渡す。と明言していましたが、私が後を継いだ時には、借金が減るどころか増えた状態で引き継ぎました。しかしながら、私が社長在任期間中に猛烈な勢いで借入金を返済し、自己資本比率も大幅に改善させることができました。


会社の規模が大きいと、こんだけの事が起きてしまいます。中規模以上の会社のアトツギは、すごく大変です。周りを見渡すと、私などまだマシな方で、もっと規模の大きい会社のアトツギは相当きつい思いをされている方もいます。




それでも僕は感謝している

こんだけの後始末を強いられてきたわけですが、毎回思うのですが、その時は「ちきしょーっ!」って思いながら後始末するんですが、終わってみると「勉強になったなー」と毎回思います。また、後始末のたびに一緒に後始末に関わる社員がいるわけですが、社員も自分も難局を一緒に乗り越えるので気が付けば一緒に成長していますし、そういう社員とは戦友になれるんですよ。そんなわけで、振り返ってみると大変だったけど、良い経験させてもらったなと感謝する気持ちがあります。




アトツギの皆さんへ

後始末の仕事は、ムカつくかもしれないけど積極的に取り組んだ方がいいですよ。間違っても「これは先代がやったことだから俺しらねぇー」なんて言っちゃだめですよ。そういうところは、社員もよく見てますから。


後始末の仕事には、必ず何らかの素晴らしい報酬が待っています。

その事を覚えておいてください。


終わり





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