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執筆者の写真Takeshi Sekine

いまさら聞けない...会計知識

先日、アトツギの皆様にご協力頂きスキルに関するアンケートを実施させて頂きました。その中で、習得しているスキルのうち会計に関する項目が低く、会計知識の習得が遅れていることがわかりました。ここは経営者として外せないスキルなので頑張りましょう!





社長就任前に覚えておきたい会計知識

アトツギ経営者の方は、人によっては社員と同じくらいの情報しか見ていない人のいますが、経営者を目指すのであれば社長にお願いして、毎月、PL、BSだけでも見せてもらってください。そして以下の項目は答えれるようにして頂きたい。


以下の数値に関して自社の数値を即答できますか?

  1. 年商

  2. 粗利率

  3. 営業利益率

  4. 自己資本比率

  5. 損益分岐点売上

  6. 借入金の総額(できれば、長短で答えられるように)

  7. 複数の事業を営んでいる場合は、粗利率の高い順に応えられるか?

  8. 単一事業であれば、粗利率の高い順に3位くらいまで取引先 or 商品など答えられるか?

  9. その反対、つまり儲かっていない事業、製品、取引先などを答えられるか?

他にも重要な指標・数値はありますが、上記の9項目くらいは答えられるようにしておきたいですね。そして自社における理想値も答えれるようにしておくと良いと思います。



リアルな話

MBAの実習で、さまざまな企業の社長さんとお会いする機会があるのですが、リアルな話として粗利、営業利益という単語の意味すら理解していない社長さんもいます。やっぱり、そういう会社さんの業績は悪いです。社長がそのレベルだと、お金に無関心なので利益出てないんですよねー。やっぱ、社長は儲けに貪欲でなければなりません。そうしないと社員の生活も豊かにすることができないし、もっと大きな仕事に挑むこともできない。そればかりか、存続すら危うくなるのです。


これは私の肌感覚でしかありませんが、数字に弱い社長ほど経営理念とか、マーケティング、デザインとかそういうことに力を入れている社長が多いような気がします。逆にしっかり稼いでいる社長は、儲けにつながらない余計な仕事はやらないので、飾り気がなく質素堅実という感じがします。




中小企業で見られるどんぶり勘定

中小企業ですと、売上も多くないですし製品種類や在庫も少ない会社などは棚卸も半年に1回くらいという企業も珍しくありません。期末に棚卸やって終わりという会社もザラだと思います。原価管理は手間暇かかるので、中小企業、特に小企業ではそこまでやる意味あるのか???という話もありますが、少なくもどんな商売でも見積は作ると思います。その制度を挙げるための管理だけはやっておいた方が良いと思います。


見積もどんぶりになっていると、儲かる仕事、儲からない仕事の区別がつかなくなり、一生懸命現場の人たちが仕事しても利益が駄々洩れで全く儲からない。。。なんて事になります。典型的な例が、見積精度が甘く、本来は原価に含めるべき科目を入れずに見積するパターン。昔から使っている公式で出している、あるいは人によってやり方が違い、価格が違っちゃう。。。よく聞く話です。まず、これから対処した方が良いです。入口で損になる仕事を取らないように手を打つことが大事です。そこをクリアしたら、獲った仕事からいかに利益を上げるかという対策になりますが、ほとんどの中小企業が入り口の対策すらできていない。


社長交代は良いきっかけ

世代交代を理由に、管理会計の仕組みを強化するのはとても良い取り組みです。現場に大きな負荷がかかるので、そう簡単に踏み切れません。しかし、経営者の交代により会社をガラリと変えるというのはアリなので、世代交代を理由に管理会計、原価管理を強化するのは良い策だと思います。もし、原価管理、管理会計でお困りの方がいれば、是非、当社へご相談ください!私が実体験として成功させたメソッドを用いて、「脱どんぶり」のご支援をさせて頂きます。



以上

”基本的に毎週月曜日 朝更新してます”

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