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  • 執筆者の写真Takeshi Sekine

人の気持ちを理解し始めたのは、社長になる直前からだった

 部下が自分の思うとおりに動かない、結果が出せない時、私はずっと怒っていた。 「なぜ、こんな簡単な事ができないのか???」と思い続けていました。自分がこの状態では、良きリーダーにはなれないのですが、それに気が付かず失敗を繰り返していた。



自分に課しているノルマ

”なぜ、できないのか?"

部下が思うように動いてくれず、

「なぜ、できないのか?」と思う事は

ありませんか?


残念ながら、私は社長になるまで相手の気持ちを心底理解する努力ができない人でした。


サラリーマンだった若い頃、私も上司からは毎日のように怒られていました。指摘内容に理不尽な事はなく、怒られても仕方ないよなという事ばかり、グサグサやられていました。


そのおかげもあって徐々に仕事ができるようになっていき、仕事に打ち込む日々を過ごしていました。




おそらくですが、若い頃に私の上司だった人たちは、私に対して「なんで、できない?」と思っていただろうと思います。しかし、自分も徐々に仕事ができるようになってくると怒られていた日々を都合よく忘れ、徐々に仕事が出来ない人に対して厳しくなっていく。


そして、いつの間にか「なぜ、できない?」「やるか、やらないかの問題じゃないか!」という思考パターンになっていく。


できない人に遭遇すると「自分でやった方が早い」「こいつがダメなら、他を当たろう」というように上から目線で人を見るようになっていきました。外資系企業で働いていた時代は、特にその傾向が強くなり優秀な人と一緒に働く環境に心地よさを覚え、自分がエリート集団に属しているということに満足感を感じる、何とも貧しい心に支配されていました。身の程を知らず、会社のブランドが自分の立場を強くしていたにも関わらず「自分はデキる人」と勘違いしていたのです。


この勘違い・・・本当にデキる人材は、若い頃から間違いを犯さず、誰からも学ぶ姿勢を貫くことができる人もいます。とても稀な人種ですが、今でもそういう若者に会うことはあります。


しかし、仕事ができる、勉強ができる40代前半までの人は、今まで私が出会った人の殆どが「自分出来ますオーラ」を発揮しまくっている人が多いかな。。。今の言葉で例えるなら「マウントを取る人」みたいなタイプでしょうか。


自信があることは悪いことではないのですが、おそらく組織の中で長い時間が経過してくると、いつの間にか、この思考から卒業できない人は組織からも消えているはずです。


確かに仕事はデキる。仰る通り。感性は研ぎ澄まされ、理論的でスキがない。理路整然としいてプレゼンテーションも上手。だが「何か鼻につく人」。


私の経験上、会社を成功に導いている社長さんで、このタイプってあんまり会ったことないんですよね。「俺、デキますオーラ全開の人」会ったことないですね。


どっちかというと、朗らかで人当たりが良く大会社の社長には見えないのだが、確かに大物であるオーラは発している。話すときは一方的に自分の話をまくしたてることはなく、穏やかではあるが相手の一挙手一投足に注意を払い隙がなく、微笑みを浮かべながら人の話に興味深く耳を傾ける人が多い気がします。


自分がどうだったかというと、アトツギだったということもあり、謙虚さのかけらもないタイプだったと思います。自分が社長になる直前までは。




このタイプは暴君になる

私がこの間違いに気づくまで、どんなマネジメントをしていたかというと「なんで、できない?」という疑問が頭の中を支配しているタイプでした。仕事は素早く、効率よく、無駄なことはせず最短で結果を出すことにこだわる。着いてこれない人は「あなたが悪い」。


さて、この思考パターンで人の上に立つとどうなるでしょう?

まー、良い組織にはならないですよね。誰でもわかる事ですが、これが分からない。気づけない。


 いつしかトップでありながら組織の中で孤立していくが、それにすら気づかない。私にもそんな経験がありました。社長になる直前まで取り組んでいたホテル事業の再建時代が、私の暗黒時代でした。結果がでないので、いろんな事に口をはさみ、どんどん社員を追い込んでいく。そして、私の場合は自分自身が崩壊し、心を病むところまで落ちたのでした。


確かに、親族から厳しい扱いを受けていたことはありましたが、今にして思えば自滅していたと思います。当時、私と一緒に働いていた人たちは災厄の環境で働いていたことと思います。病気になって、何もできない人になったとき、はじめて自分の至らなさに気づきました。「俺は、全く相手の状況や心理に関心を払っていない。理解しようとしていなかった」


もし、この過ちに気づけないまま社長になっていたら、あっという間に会社を潰していたことと思います。自分が人より要領がよくて、少しだけ仕事ができたばかりに他人への関心を持たなくなった事が原因でした。



自分に質問してみてください

部下ができない、思う通りに動いてくれない・・・こんな感情をお持ちの方、「私は他人に関心を持って接しているだろうか?」と自問してみてください。


そうすると、何か気づくかもしれません。

会社、社会は感情というものを持っている人間が形成しています。相手の状況や感情に関心を払わず、自分のペースで物事を進めようとしても、どこかでつまずく。そして、自分自身の学びや進化も得られないのです。



これが、私が社長就任前に挫折を経て学んだ重要なことでした。




以上


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