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  • 執筆者の写真Takeshi Sekine

難しい事を分かり易く伝えるスキル

 難しい理屈でも初めて聞く人、あるいは子供にも分かり易く説明することが上手な人っていませんか?このスキルはポジションが上がれば上がるほど求められるスキルであり経営者には必須です。今回はこのスキルについてのお話。

抽象化させるスキル

 難しいことを相手に分かり易く説明するためには、相手がイメージできるようにかみ砕いたり、何かに例えて説明したり工夫する必要がありますよね。これは大学院で初めて聞いたことなのですが、難しいことを抽象化して説明すると表現するらしいです。なるほどと思いました。確かに頭の回転が速くて説明が上手い人は、難しいことを相手が分かるように抽象化して説明してくれる人が多いです。私もお客様からよく話が分かり易いと褒めて頂くのですが、昔からできたわけではなく社会に出て働くようになり、働くポジションが上がるにつれてスキルが身に付いた自覚はあります。

 SEなどエンジニア職の人にありがちなのが、意味不明な専門用語をひたすら話し続け相手は理解不能状態、説明しているエンジニアは相手に伝わっていないことすら気づいていない事も時々あります。外資系の大きな会社で働く優秀な人ですら、伝わっていないことに気づいていない人も多いですし、伝わらない場合には相手が無知だと言わんばかりの表情をする人さえいます。


残念ながら営業マンでも多いんですよ、難しいことを難しいまま説明を始めてしまう人が、、、でも、これじゃダメですよね。特に経営者であるならば通用しません。




抽象化スキルを鍛える方法

 例えば子供、あるいは仕事では接点がない人に会社の話や社会経済の話をしてみる。

このような人達を相手に、絶対に嚙み合わなそうな話題を持ち出して敢えて話すという訓練です。


自分に抽象化スキルが自然と身についた理由を考えてみました。 会社の中でポジションが上がるにつれて広範囲且つ多くの社員に向けて話をしたりメッセージを発信する機会が増えます。自分が聞き手側の立場だった時は、話し手に対して常に分かり易さを求めていました。


 それ故、自分が話をするときは常に聞き手にとって分かり易く理解しやすい説明を心がけるように自然となっていました。特に家業で働いていたときは、工場で働く職人さんもいれば、営業・経営企画あるいは研究開発などをやっている技術者もいます。これだけ多様な人を相手に話す時には、誰にでも理解できるように難しいことをできる限り抽象化して相手が一瞬で要点を掴めるようにボールをトスするようなイメージで話をするように心がけていました。




抽象化の手法

 抽象化は話す言葉だけではありません。ホワイトボードがあるときは、よく図を描いて説明します。特にコンサルティングの仕事では図形を多用しています。


私の資料を見たことがある人は良く知っていると思いますが、私が作るPPTは、ところどころ聞き手の記憶に残るよう、伝えたいことを抽象化したグラフィック、写真などを多用しています。抽象化する方法は、言葉による例え話や言い換えだけでなく、私がやっているように視覚的に分かり易くイメージさせる画像を用いた抽象化という方法もあります。

必要に応じて使い分けられるように何回も人に説明する訓練をやってみてください。




今回ご紹介した抽象化スキルですが、優秀な人材かどうかを見極める指標としても利用できます。このスキルを持っている人であれば、相手が理解できているか気配りしながら説明してくれるはずです。例えば、採用面接で難し事柄を説明させてみるとコミュニケーション能力、自頭の良さをすぐに判別できると思います。


また、経営者を目指す方にとって抽象化スキルは絶対に必要なスキルです。

私がこれまで経験してきた経営の仕事では、この抽象化スキルが必要な場面がとても多かったと思います。これからも引き続き抽象化スキルを磨き続ける必要性を感じている今日この頃です。





以上、ランナーズ関根でした。





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