「先代経営者との付き合い方」

更新日:1月25日

アトツギ経営者なら、必ず悩む問題だと思います。今回は、自身の経験から見出した一つのコツをご紹介いたします。



先代経営者が親だったりしますと、上司部下というだけの関係ではなくなり、激しく意見対立してしまう事もあります。というよりは、ほとんどがこのパターンになる。


アトツギが自分の意見を強硬に通そうとすると、より対立が先鋭化してしまいます。

しかし、先代の主張する内容は明らかに時代錯誤のアイデアだったり、考え方だったりして、後継者にとっては受け入れがたい事もよくあることです。



人は、それぞれ得意分野、適正、性格が異なり、全く同じ人は世の中には存在しません。なので、たとえ親子といえども、仕事に対しての適性や考え方が異なるのは自然な事です。


何十年と会社を切り盛りしてきた経営者の後を継ぐとなると、余計に後継者とのギャップは大きいはずです。後継者は、どうしても自分の思うように会社を動かそうと頑張ってしまいます。しかし、まともに先代経営者と向き合っても上手く行かない場合もある。


私も実の父親であり、創業社長だった先代と15年に渡り、一緒に仕事をしてきましたが、その間、意見が合う事の方が少なかったです。最初は、何とか自分の意見を通そうと理論、理屈で対抗していました。しかし、関係は余計にこじれるばかり。


大きな会社で働くサラリーマンであれば、ある程度は正論で前に進むことができますが、中小企業の経営では、そうはいかない。相手が先代経営者であれば、尚の事、無理。普通の人には白に見えても、相手は「黒」と言ってくるのです。



じゃあ、どうすればいいのだろう。。。?




「先代と上手に付き合うテクニック」


私が見出した一つの方法論なので、必ず効果的かどうかは?ですが、試す価値はあると思います。その方法とは?


自分の中に、先代社長から攻め込まれる、あるいはアドバイスしてもらう領域を意識的に用意する。


全てのやり取りで、自分の意見を通そうとする事は前途したように得策ではありません。

意図的に、自分の弱点、突っ込みどころを用意するのです。そして、それを先代社長に対しても認める事です。完勝を目指すのではなく、あえて突っ込まれるような状況を自分でコントロールしながら作り出すという事です。


「この分野は、オヤジの方が全然すごいから教えてよ!」

これです。大事な事は。



親でなくとも、上司は部下に頼られれば、嬉しいものです。

この心理を上手に利用するのです。また、実際に先代経営者の方が秀でている分野は必ずありますので、そこを利用してください。すべて自分の我を通すことは必ずしも良い結果を出せるとは限りません。何度も書いているように、アトツギ経営者は経験が足りませんので。


特に先代社長が親であれば、子供に頼られれば、それは喜びますよ。

自分の弱点を「緩衝材」として用意しておくのです。


この方法は、部下に対しても有効なテクニックです。


全てを完璧に自分でやろうとすると、独裁政権が統治する会社になっていきますので気を付けましょう。



ちなみに、私の場合はどうだったかと言いますと、、、

開発関連に関しては、圧倒的に先代社長(父)の方が私よりセンスがあり勝てません。

なので、私の場合は商売になりそうなネタを探してくるところまでは自分で徹底的に行い、技術的な実現方法に関しては、先代社長に相談するようにしていました。

その方が、実現までの時間も短縮できていましたので、いい方法だったと思います。


何か言い争いになった時には、話題を変えて、ニュースになっている新しい分野に関する技術的な話をしたり、新しいビジネスの話をして、言い争いを一時休戦に持ち込んでいました。こうすることで、言い争いがいつの間にか、前向きな話に変わっていきます。


これが成り立つのは、先代社長との人間関係、信頼関係の度合いにも因るところはありますが、前途したように、人は「頼られると嬉しい」という法則があり、これを利用すれば確実に効果があります。私の場合は、時々、このテクニックを利用していました。



アトツギの皆さんにお伝えしたいこと#9

自分の弱みを適切に認識し、突っ込まれる隙を意図的に用意してください。その弱みを存分に利用して、先代との会話を有意義なものへと変化させていってください。




人は「他人に頼られると嬉しい」と感じる習性があるのです。



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