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執筆者の写真Takeshi Sekine

後継者のリアルな悩み?家業に興味が沸かない...

 私もマジで苦しんだ話です。それは、家業の仕事にイマイチ興味が沸かないというものです。入社した当初、業界が全く違う世界から家業へ飛び込んでいたので、そりゃー相当の違いでした。今回は、そんな悩みを如何にして克服していくかというお話です。



はじめに

 サラリーマンの方からすると「なに、贅沢言ってるんだ!」という声が聞こえてきそうですが、実際には自分も含めて多くのアトツギが悩むことの一つです。

後継者の方で、家業に入る前に自分の好きな仕事に就いて成果を上げ、サラリーマン人生を謳歌されていた人なら、この悩みを理解できるかもしれません。大企業は、ブランド力もあり給料も高い、会社によっては「おおー、あの有名企業で働いているのか!」と称賛される事もあるでしょう。優秀な仲間に囲まれ、大きなプロジェクトにガンガン挑んでいく刺激的な毎日。それが、家業に入った瞬間、刺激がなくスピードは亀のように遅い日々が始まる。今までのように社員や仲間の反応がバシバシ返ってくることもなく、なんとなーく、のんびりした世界。 おーーーーー、これが家業か! と、ショックを受ける人もいるでしょう。 家業に入って半年くらいは、後悔したり、元居た会社での刺激的で輝かしい日々を懐かしく感じてしまい、自分の居場所も見つけられず、下手すれば会社の中で孤立を深めかねないというのがリアルな実態ではないでしょうか?


でも、大丈夫です。

そんな悩みも、自分の軸が定まってしまえば一瞬の出来事で終わります。



視点を切り替える

 家業に入ったばかりの段階で、いきなり経営を任されることは少ないと思います。おそらく、多くの方が中間管理職としてのポジションに就いて仕事をスタートするはずです。 サラリーマン時代は、組織に属する1プレーヤー、あるいは中間管理職で、取締役として仕事を経験している人は少ないのではないでしょうか?取締役ではないポジションである場合、会社全体に及ぶ問題提起や戦略を立案するようなことは期待されません。しかし、アトツギとなると話は別です。 期待されている、されていないに関わらず、経営者を目指すのであれば現場で成果を上げることに精を出すのではなく、経営者視点で会社を観察したり分析する事が重要です。 しかし、この視点を持っていない、あるいは自分の立場を自覚できていない場合、目の前の仕事だけを見て「面白い、面白くない」という短絡的な判断をしてしまうのです。 今までとは違って、広い視野で事象をとらえる必要があるのと、会社を変革していける立場にあることに先ずは気づくべきだと思いますね。 組織の1メンバーであれば、会社を変えるような影響力も権限も普通は持っていません。しかし後継者という立場であれば、自分にやる気があれば十分できるはずなんです。

この視点の切り替えができてないと「あー、家業っておもしろくねーなー」と感じてしまうかもしれませんよ。視点、切り替えできてます?


どう生きるか決める

 みなさん、何らかの経緯で家業に入るわけですが、入った後、どのような人生を歩んで行くか将来設計は考えてますか?サラリーマンの方であれば、経済的な面も含めて家を買ったり、車を買ったり、子供の教育費でどのくらい費用が掛かるのか、、、とか考えますよね?


しかし、家業に入った人たちは、会社を辞める、あるいはクビになることを想定しないので将来の収入の不安がなくなります。その結果、あまり自分の人生について深く考えなくなる人が出てきます。そうなると、自分の人生やキャリアについて考える機会や時間が減り、関心の的が現在の環境、仕事への不満に向いてしまうこともあるのです。 それを防ぐためにも、これから自分がどのような人生を歩んでいくのか早めに決めてください。経営者になるのであれば、どのような経営者になるのか、どんな人生を歩いて行きたいのか将来設計を考えるのです。ここで、経営者として生きる道を選ばない人は、先代の後を継いでも事業で成功することは難しいでしょうし、社長になるまでの修行期間もモヤモヤした気持ちが晴れることなく楽しくない日々を過ごす可能性が高いでしょう。


繰り返します。

今一度、自分がどう生きるのか将来設計をやってください。どう生きると自分は幸せなのか真剣に考えて自分の軸を持ってください。




経営者という職業を選んだなら

 もし、あなたが将来設計で「経営者」という選択ができたのであれば、おそらく短期間の内に先程まで感じていた「家業のつまらなさ」をすっかり忘れていることでしょう。


なぜなら、経営者という仕事は「これで終わり」という事はなく、上には上がいますし会社を良くしていく努力にも際限がありません。現場の仕事であれば、目標達成が一つの節目になるかもしれませんが、経営者という仕事は、永く続く神聖な職業でもあります。 「経営者になる」と決めた瞬間から、見るもの聞くもの全てが変わります。自分のためだけではなく、顧客のため、会社のため、社員のため、社会のため、、、仕事の意義が一気に高まります。 業種というのは究極的な言い方をすれば、「〇〇のために」と列挙したことを実現するための手段です。あなたが達成すべきこと、力を入れるべきことは手段が上手くいくようにすることではなく、経営者としての究極の目標を達成することです。 ここまで理解できれば「家業がつまらない」という考えは消えていくのですが、

それでも「家業がつまらない」と感じる人は、アトツギ辞めてください。経営者にも向いていません。可能なら、家業に入る前に働いていた会社へ戻るなり、居心地のいい場所へ移るべきでしょう。 ということで「家業に興味が湧かない問題」。 経営者としての真のミッションに気づけば、消えるはず。

少なくとも、私はそうでした。




以上

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