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  • 執筆者の写真Takeshi Sekine

「心の変化」

更新日:2022年1月25日

サラリーマン時代、後継者の下で働いた経験があります。当時はなんでこの人は親父の言いなりなんだと思ったものです。今回は、外からみた後継者、後継者の内面についてのお話。



外から見たイメージ

サラリーマンから見ると、後継者は食うに困ることはなく莫大な資産や会社を引継ぎ、プレッシャーはあるだろうけど羨ましいというのが外からの見え方かもしれません。




私もサラリーマン時代は、全くそのように思っていました。羨ましいなーと。老後の心配はないし、何よりお金が入ってくる仕組みが整っており、急いでゼロから1を作る必要がない。なんて恵まれた人たちなんだろうと思っていました。




現実は。。。

しかし、実際にやってみると全くそんな事はなかったですね。気の持ちようかもしれませんが、何とか会社を成長軌道にもう一度載せなければと焦りまくる。


一方で感じていた気持ちは、全く自由がないということ。

不思議なもので、いざ、アトツギとして仕事を続けていると、サラリーマンに戻りたいなと思う事が何度かありました。会社に勤めていれば、多少の理不尽な事はあっても我慢できれば職を失うような事はないだろうと。また、愚痴を言い合う仲間や上司もいるため息抜きができる。ぶっちゃけ話もできる。でも、アトツギ経営者になると、そう易々と愚痴を言い合える場は多くなく、窮屈だなーと思う事も多々ありました。


また、承継したビジネスの面白さを感じれない場合は、より一層、苦しさがあります。自分で始めたビジネスではないため、なんとなく、真剣に打ち込めない。興味がわかない。


こんな気持ちで経営やっていたら、そりゃ、良い経営者として会社を引っ張っていけるわけないですよね。でも、同じように思っているアトツギ経営者の方は多いと思います。

私自身も最初の5年間くらいは、全く仕事の面白さが理解できず、やることなす事無茶苦茶でしたし、真剣さがまるでない仕事ぶりだったと思います。


会社に勤めていた感覚が抜けず、「いかに効率よく稼ぐか」という事しか頭に浮かばないんですね。形にこだわるというか、理屈で仕事をしようとしていました。そこに会社の将来、社員の事など考える余裕も余地もなく、ただただ、毎日、何とか業績を伸ばす事しか考えていなかったですね。酷い後継者だったと思います。



心の変化

正直に書きますと、私も最初は会社を軌道に乗せて高給を取り、人生を楽しみたい。というお気楽な気持ちでいました。でも、何事も上手くいかず、どんどん追い込まれる。


何かが違う、仕事のことだけではないな。


と、途中から思うようになり、問題は自分の中にあるなと感じました。

今までは、仕事がデキル人と効率よく成績を上げるという事に慣れ切った働き方でしたが、会社はスーパーマンばかりが揃っている組織でもなく、はたらくペースや考え方が違う社員もいます。それまでは、そういう人がチーム内にいれば、入れ替えればよいくらいの考え方でしたが、この考え方が自分の根っこにある問題だと思うようになりました。


タイミングを同じくして、ホテルの事業再生で人生最大の危機に遭遇し、自分とはまるで違うと思っていた人たちから、助けの手を差し伸べてもらう経験をします。そこで気付きました。


何で、俺は仕事をするんだろう。何のために、仕事をするんだろう。自分が目指すべき方向が違っていたなと。





自分らしい幸せのカタチ


経営者とかそういう事を抜きにして、1人の人間として家族や友人と楽しく過ごしたい。

会社では、自分が先頭になって何でも好きな事をやるのではなく、一緒に働いてくれる社員の皆さんが楽しく会社人生を過ごして欲しい。


これが自分の幸せのカタチでした。


確かに会社が成長して、経済的にも楽になることは大事な事だとは思いますが、それを優先するがあまり、他人を犠牲にしたりしてまでビジネスを進めるのは自分には出来ないなと思いました。それができる人もいると思いますし、そのくらい気にせず稼げという経営者の方もいると思いますが、長い目で見ると続かなくなるような気がしました。何より自分が自然体で生きれないので自分には無理だなと。



理想は、自然なペースでビジネスを進め、世の中の人たちの役に立つ事。

きれいごとだけでは生きていけないと、今まで言われたことは何度もありますが、これからも地で「自然体」を通そうと思う今日この頃です。




終わり

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