壁にぶつかるのは、軌道に乗る前の“通過儀礼”にすぎない。
- 関根 壮至

- 7月28日
- 読了時間: 4分
「自分には経営の才能がないのかもしれない……」
事業が思うように軌道に乗らず、毎日が試行錯誤の連続。そんな状況が続くと、多くの経営者は自分自身を責めてしまいます。
ですが、それは大きな勘違いです。最初から完璧なビジネスモデルを持っている人など、ほとんどいません。最初から順調にいく人は「天才」か「強運の持ち主」、そうでなければ、誰もが例外なく、“うまくいかないところ”を修正しながら前に進んでいます。
大切なのは、失敗しないことではありません。「失敗から何を学び、どこを修正するか」そして、何度でも打席に立ち続ける“胆力”こそが、事業を成功へ導きます。
今回は、経営で壁にぶつかったときに必要な思考法について、実体験に基づいた視点からお話しします。

「最初からうまくいかない」のが、普通。
起業してすぐに軌道に乗る事業は、ほとんどありません。上手くいっているように見える会社にも、必ず“うまくいかなかった時期”が存在しています。
私自身、最初から順調に経営できていたわけではありません。商品はある、情熱もある、でもなぜか売れない。利益が残らない。顧客が集まらない。人が育たない。数字が崩れる──。
そのたびに思いました。「もしかして、自分には経営の才能がないのかもしれない」と。
けれど今になって断言できるのは、“それが普通”だということです。むしろ、「最初から完璧なビジネスモデルを作れる人のほうが例外」です。
ビジネスモデルには「穴」があるのが前提
どんなに綿密に考えたビジネスモデルにも、最初は“穴”があります。
・ターゲットのニーズとズレていた
・想定よりも顧客単価が低かった
・仕組み化に時間がかかる
・コスト構造が甘かった
・思っていたより人が動かない
そういった「抜け漏れ」や「設計ミス」は、実際に走り出してみないと見えてこないのです。それらの欠陥に気づき、一つずつ潰していくプロセスが、実は“軌道に乗るまでの本質”です。
打席に立ち続けた者だけが「正解」に近づく
多くの経営者が途中で諦めてしまうのは、「失敗=才能がない証拠」だと勘違いしてしまうからです。
違います。失敗は、改善点を教えてくれる“ヒント”です。
むしろ、うまくいかなかったことの中にこそ、「ここを直せば、前に進める」という情報が隠れています。
つまり、修正すべきところを見つけるためにも、何度も挑戦し、失敗することが必要なのです。
心が折れそうなときの処方箋
もちろん、精神的にきつい時期もあるでしょう。何度打席に立っても、空振り続きで、結果が出ないこともある。でも、そこで立ち止まってしまえば、もう次の“修正点”も見えなくなってしまいます。
私がこれまで学んできたことは、ただ一つ。
「継続する胆力こそが、最大の才能である」
今、壁にぶつかっているあなたは、それを超えた先にある「自分だけの正解」に、確実に近づいています。
諦めなければ、ビジネスは必ず走り出す
失敗した数だけ、あなたのビジネスモデルは精度を増していきます。そしてある日、確かな手ごたえとともに、事業が走り出します。
だからこそ、諦めないでください。今日も、もう一度、打席に立ちましょう。そこで得た気づきが、あなたの事業を次のステージへと導きます。
【まとめ】
最初から上手くいかないのは、才能ではなく「前提」
欠陥を修正し続けた先に、事業の成功がある
打席に立ち続けることが、唯一の近道
継続する胆力が、成功する経営者をつくる
ということで、私自身も未だに失敗の連続です。
コンサルタントを含め、経営に関する相談相手を選ぶときは、どれだけ失敗したい経験があるのか聞いてみると良いと思います。薄っぺらな人は、そもそも失敗した経験すらありません。
以上、ランナーズ関根でした。
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