経営者をやっていて「本当に楽しい」と感じる瞬間とは？

「経営者は孤独だ」とよく言われます。

確かに、意思決定の重さや責任の大きさに押しつぶされそうになる瞬間もあります。しかし、その一方で、経営者をやっていて心から楽しいと感じる瞬間も数多くありました。今日はその中からいくつかをご紹介したいと思います。

自分の判断が未来を切り開く瞬間

経営者にとって最大の楽しみは、意思決定の結果がダイレクトに会社の未来を動かしていくことです。新しい商品を開発したり、新規事業に挑戦したり、時には大胆な投資をしたり。その一つひとつの判断が、社員の働き方を変え、お客様の生活を変え、会社の成長につながっていく。うまくいった時の喜びは、他では味わえない醍醐味です。こればかりは、サラリーマンでは味わえない、特殊な快楽といいますか極めて高い達成感が味わえるのです。

人の成長を間近で見られること

経営者の仕事は「人を活かすこと」だと常に感じています。新人だった社員が、自分の任せた仕事を通して一人前になり、やがて部下を育てる側に立つ。その姿を見た時、「この会社を続けてきてよかった」と心から思えます。人材が育つ瞬間に立ち会えるのは、経営者ならではの特権です。「このメンバーじゃ絶対に無理」、こう言われれば言われるほど「よっしゃ、やってやる」という気持ちが湧き上がってくる。

一軍で成果を出すのは当たりまえ。二軍・三軍で一軍を超える成果を出せると、これまた最高の精神的報酬が得られるのです。自信なさそうだったメンバーが、どんどん積極的、行動的になっていく変化を観ることがとても楽しいのです。

社会に役立っていると実感できること

経営は、単に利益を追求するだけでは成り立ちません。お客様に価値を届け、社員やその家族を守り、地域や社会に貢献してこそ会社は存在意義を持ちます。自社の製品やサービスが「役に立った」と言っていただける時、経営者としての喜びが込み上げてきます。社会とのつながりを感じられる瞬間は、何よりの励みになります。

「関根さん、助かったよ」

この一言を頂くために、毎日、仕事しているような気がしています。

新しい挑戦を続けられること

経営には「正解」がありません。だからこそ、常に学び、挑戦を続けられるのです。私はこれまで製造業を中心に経営してきましたが、今ではコンサルティング、人材育成の事業に取り組んでいる。どれも簡単ではありませんが、新しい世界を切り開くわくわく感は、経営者を続けている理由のひとつです。

経営者であることの楽しさ

もちろん経営は楽しいことばかりではありません。悩みや不安、失敗も数えきれないほどあります。それでも、経営者であることを「やめたい」と思ったことは一度もありません。むしろ、これほど人生を豊かにし、学びや成長を与えてくれる立場は他にないと感じています。経営の楽しさとは、責任の重さと表裏一体です。だからこそ、その楽しさを味わえる人は限られているのかもしれません。もしあなたが経営者であるなら、ぜひ「楽しさ」に目を向けてみてください。きっと、新しい景色が見えてくるはずです。

以上、ランナーズ関根でした。