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パーパスについて

執筆者の写真: Takeshi SekineTakeshi Sekine

 経営者の皆さんであれば、パーパスというキーワードを気にしている事と思います。

今回は、このパーパスについて書きたいと思います。


自分に課しているノルマ

あなた自身のパーパスは?

 経営者にとって会社のパーパス以上に大切なことは、個人のパーパスが何であるかということです。


”そもそも、あなたは何故?会社を経営するのですか?

この問いに対する答えを持ってますか?”



 誰でもお金は欲しいはずです。お金の事を気にしながら人生を過ごすことは、それなりにプレッシャーがかかる。できれば、お金のことを気にせず、気楽に暮らしたいという欲求は誰もが持つ希望です。さて、では仮に一生遊んで暮らせるお金が手に入ったら、何をしたいか?  


これがより深いパーパスです。



会社も同じことで、毎年毎年、数字目標が経営層から降りてくる。しかし「何のために稼ぐのか?業績を伸ばす必要があるのか?」株主のためですか?社員の給料を沢山支払うためですか?


もし、お金だけを目的とした経営であれば、いずれ限界が来ることでしょう。業績は、本当のパーパスを実現するための「手段」であり、目的ではありません。





Microsoftの例

私の経験で例を挙げますと、私は1999年~2005年までマイクロソフトの日本法人で働いていました。当時はBillGatesも現役で、CEOの座は譲っていたものの会社としてのパーパスに関するメッセージは、世界の社員を集めるイベントでBillG自ら語っていました。当時のパーパスは、”すべての家庭にPCを普及させ、人々の生活を便利で豊にする”というものでした。お金や業績の話は一切触れられていません。


まあ、Microsoftは絶対に負けないWindows, Officeという強力な製品を持っていたので、これだけの大胆なパーパスを掲げているわけですが、Microsoftも始まりは、アメリアの田舎でスタートしたいわゆるベンチャー企業でした。中小企業だったわけです。創業時から、未だ世の中に普及していないパーソナルコンピューターを全家庭に普及させ人々の生活を便利で豊にするという目標を掲げてビジネスを展開していました。


全社集会ともなれば、世界中から社員がアメリカの都市に集められ、BIllGはじめ幹部が未来の社会、人々の生活スタイルについて明確にイメージできるデモンストレーションを社員に披露してくれました。それを観た社員は、”こんな世界を変える瞬間に自分も関われるんだ!”と気持ちが高ぶり、より一層、愛社精神も強くなり力を発揮するわけです。


日本の大企業、中小企業に関わらず、社員や顧客の気持ちを高ぶらせるようなメッセージ、ビジョンを打ち出せている会社はあるでしょうか?最近の日本企業は、意味不明なヨコモジのメッセージを打ち出しますが、聞き手からすると何ら興奮も感動も感じない、マーケティングメッセージでしかないモノが多いです。魂が宿ってないパーパスが多い。


パーパスは、標語としてスマートでないといけない必要性はないと個人的には思っています。受け手の心を揺さぶるエネルギーがあるか? 達成したときの様子をイメージできるか?これが大事ではないかと思うのです。


これがもし、IPO=株式公開!とか、1,000億の売り上げ達成! とかですと、何かイメージできます? 全然、分からないですよね? 数字目標であれば、そりゃ株主は喜ぶかもしれませんが、最近の投資家も変わってきていて「この会社は何を成し遂げたいのか?」という視点で投資先を吟味するようになってきている。社会的なインパクトをもたらす目標を掲げた企業であるか見ているのです。



経営理念・ビジョン・パーパス、時代の変化に伴い表現は変わりますが、要は社員・顧客の心が動かされる、社会的インパクトのある会社としての目標を打ち出すことが経営には重要であるという事だと思います。



さて、皆さんの会社で壁に掲げてある「経営理念」「ビジョン」あるいは「パーパス」は、人の心を揺さぶるエネルギーを発していますか? 達成した場合の状況を明確にイメージできる内容になっていますか? これから、経営理念、パーパスを考える社長さんは、今日、私が書いた視点で考えてみてください。




パーパスは、相手の心を揺さぶるエネルギーが大事です。



以上


 
 
 

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