「同族経営のトラブル要因、リスク2」

更新日:1月25日

同族経営では、先代経営者と後継者が衝突します。なぜ、衝突するのでしょうか?

なぜ、先代経営者は後継者に厳しくしてしまうのでしょうか?


【御礼】

先日のセミナーにご参加いただきました皆様、大変ありがとうございました。大変有意義なセミナーとなりました。厚く御礼申し上げます。

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経営者を抜きにしても、親子という関係は衝突する事は多々あります。

しかし、事業承継となると仕事という要素も加わり、より熾烈な言い争いに発展する事もあります。まずは、なぜ、衝突してしまうのか、双方の視点から解説していきます。



なぜ、衝突してしまうのか?

最初にお伝えしたいのは、衝突と考えるか、意見の相違を考えるかで話は変わってきます。

この受け止め方を変えることで、衝突が衝突ではなくなる事もあるので大事なポイントになります。



アトツギ側の立場

未解決となっている経営課題があり、これを何とかしたい。でも、先代の考え方では解決できるはずがない。なぜなら、同じことを続ける事になるから。

先代の考え方は古く、今の時代には合わない。


こんな感じで受け止めていませんか?

確かにそういう場合もあると思います。しかし、先代が反対する理由はいくつか考えられます。先代の心境は以下のような事が考えられます。



先代側の立場

  1. 会社の事をよくわかっていないのに、急ぎすぎ、考えが浅い。

  2. ビジネス的に考えると、リスクがあり成功確率が低い。

  3. 考えが突飛すぎ、既存事業とのシナジーが見込めない。

  4. 失敗してほしくない、傷ついてほしくない。

  5. まだ、お前には早い。力不足。


ここまでの反応は、まともな反応です。先代は、なんだかんだ言いながら我が子を思いやる反応例です。ビジネス面にリスクがある場合は、確実に反対してくるでしょう。なぜ反対してくるのか、理由を落ち着いて良く聞く必要があります。また、アトツギであるこちら側も手ぶらで話をするのではなく、必ず数字を用いた資料で説明する事が大事です。A4一枚資料がベストです。


私の感覚では、ここまでのやり取りであれば「衝突」のレベルではないと思います。意見の相違のレベルです。ただ、注意が必要なのは反対理由を確認する際に、戦闘モードで問いただすのは止めましょう。「意見の相違を聞く」というスタンスで確認を行ってください。


ここで、自分の考えをゴリ押しすると、衝突に発展するので自分の考えを主張しすぎない事。



ここまでのプロセスで、納得できるか否かは別にして、先代が理由を説明してくれれば会話としては成り立つ関係であることが分かります。しかし、その理由すら教えてもらえない事もあります。機嫌が悪かったり、横柄な態度で聞いていたりすると「いいから、俺のいう事を聞け!」という展開になるので、タイミングと聞き方は注意しましょう。どこまで突っ込んで、どこで引くかは先代経営者とアトツギ経営者の関係性などもあるので簡単な線引きは難しいです。経験から、さじ加減や、引き際を見極めるしかありません。





難しい理由の場合

アトツギには、想像もつかない理由のケースもあります。それは、アトツギが大変優秀で非の打ちどころがなく、先代も言い返せないような場合です。普通の親子関係であれば、子が親を超えていくことは喜ばしい事と思われますが、経営者同士となると事情が変ってきます。「自分を超えて欲しくない」と思われることも実はあります。言葉として聞き出せることは稀ですが、先代経営者がアトツギに対して嫉妬を抱くことが現実にはあります。


この状況になると、アトツギからは想像できない事が起きてきます。どう考えてもアトツギが打ち出している戦略が会社にとってメリットがあるのに、反対されてしまう。全く感謝されない、上手くいっても当然という態度を取られる。これは複雑な話ですが、先代の器の大きさにより起きてしまう悲劇です。日本でも有名企業でこのような事が起こっています。おそらく、海外でも同様のケースはあるはずです。人間の性といえば言いのかわかりませんが、現実として起き得るはなしです。




じゃあ、どうするか?

前段(1~5)の状況であれば、先代に対して礼節をもって対話を続けることです。そうすれば、親子であれば必ず分かり合えるポイントがありますし、関係は改善する事は可能です。仕事の話だけではなく、余暇の話、趣味の話、子供時代の話など、さまざまな話題を用意してアタックします。テクニックの一つとして、先代が得意分野としている範囲の経営課題を相談し、助けてもらうという事を繰り返す事は有効です。人は誰でも頼られる事を不快に思う人はいません。そこを利用してください。



難しい状況の場合ですが、これは本当に難しいです。先代が完全に身を引くまでは根本解決は難しいのが現実ですが、やはり、こちらも先代に対して礼節をもって根気強く接していくことが重要ですし、時々、先代の手柄となるような案件をプレゼントするという事も有効と思います。


仕事でぶつかる事が多いなら、仕事以外のことで先代と親交を深め、関係を構築していく。ありきたりの回答になりますが、それが最善策と思います。でも、アトツギと先代経営者ってそう簡単じゃないんですよね。わかります。でも、頑張って仲良くするしかない。



この辺はコンサルティングで、さまざまなアドバイスが可能なので、お困りの場合は是非ご相談ください。




終わり

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