戦争と不安定な世界経済の中で、中小企業はどう生き残るのか
- 関根 壮至

- 1月3日
- 読了時間: 5分
更新日:1月4日
――今、社長が最も注意すべきこと
~経営者のためのブログVol.237~
戦争と不安定な世界経済の中で、中小企業はどう生き残るのか世界を見渡せば、戦争や紛争が各地で勃発し、為替は乱高下し、エネルギー価格や原材料費も安定しない。
「先が読めない」「何が起きてもおかしくない」そんな時代に、私たちは生きています。
こうしたニュースを前に、中小企業の社長であれば一度は、「この先、自社は大丈夫だろうか?」と考えたことがあるはずです。
では、この不安定な時代に、中小企業はどうすれば生き残れるのか。社長は、何に注意し、どんな手を打つべきなのか。

不安定な時代に「当てにしてはいけないもの」
経営を長年やってきて思う事が1つあります。
それは、当てにしてはいけないものが増えた ということです。
世界経済の安定
為替や原材料価格の平常状態
国や業界全体の成長
「そのうち良くなる」という期待
これらは、社長がコントロールできない領域です。にもかかわらず、「景気が戻れば…」「世の中が落ち着けば…」と考えてしまうと、意思決定は遅れます。
不確実な時代ほど、外部環境に期待しない姿勢 が重要です。
中小企業が最初にやるべきは「守り」の再点検
こうした環境下で、まず社長がやるべきことは、派手な成長戦略ではありません。
守りの再点検です。
具体的には、
手元資金はどれくらい持つべきか
固定費は重すぎないか
利益が出ている事業・出ていない事業はどれか
売上が一気に落ちたとき、どこまで耐えられるか
これは「弱気」ではありません。生き残るための前提条件です。
守りが弱いまま攻めると、不測の事態が起きた瞬間に詰みます。
会社の状況には寄りますが、中小企業経営においてホームラン狙いの経営戦略はリスクが高いかなと思います。
社長が今、最も警戒すべき「思考停止」
不安定な時代に、最も危険なのは何か。
それは、社長自身の思考が止まることです。
忙しさで考える時間がなくなる
不安から現場に入りすぎる
目の前の仕事だけに追われる
判断を先送りにする
こうした状態が続くと、会社は静かに方向性を失っていきます。
世界情勢がどうであれ、社長が「考えること」をやめた瞬間、中小企業は一気に弱くなります。先が見えなくても、社長は考えることを止めてはいけないし、希望を見失ってもいけない。つまり、諦めちゃダメという事です。どんなに大変でも諦めたら負け確定です。
生き残る会社の共通点は「選択と集中」
この数年で、明暗が分かれている中小企業を見ていると、共通点があります。
それは、やることを減らしている という点です。
全部やろうとしない
利益が出ない仕事を整理する
得意な領域に集中する
無理な拡大をしない
不安定な時代は、「広げる経営」より「絞る経営」 が賢い選択だと思います。
選択と集中は、守りでもあり、攻めでもありますので。
社長に求められるのは「予測」ではなく「判断」
「この先、どうなりますか?」社長から、よく聞かれる質問です。
正直に言えば、誰にも正確な予測はできません。
だからこそ、社長に求められるのは、予測力ではなく、判断力です。
情報を集め
仮説を立て
最悪のケースも想定し
それでも決める
不確実な時代ほど、「正解を探す経営」は通用しません。
決めて、修正し続ける経営が、生き残りの条件です。
中小企業の最大の武器は「意思決定の速さ」
大企業は、不確実な時代になるほど動きが遅くなります。
その点、中小企業には強みがあります。
社長が決めればすぐ動ける
現場との距離が近い
方向転換がしやすい
この 意思決定の速さ を失わないこと。これが、中小企業が生き残る最大の武器です。
今、社長がやるべきこと
まとめると、今の時代に社長がやるべきことは、決して特別なことではありません。
外部環境に期待しない
守りを点検する
考える時間を確保する
やることを絞る
早く決め、修正する
派手さはありませんが、これができている会社は、簡単には潰れません。
まとめ
戦争や世界経済の不安定さは、社長の力ではどうにもできません。
しかし、自社の経営をどうするかは、社長にしか決められない。
不確実な時代ほど、社長の役割は重くなります。
だからこそ、現場に埋もれるのではなく、不安に振り回されるのでもなく、
冷静に考え、決め続ける社長であること。
それが、中小企業がこの時代を生き残る、最も確実な道だと私は思います。
不確実な時代を生き抜くための5つの鉄則
外部環境に期待しない: 景気回復や国の支援を当てにせず、自力で生き残る前提に立つ。
守りを点検する: 手元資金の確保、固定費の見直し、撤退ラインの明確化を行う。
思考停止を避ける: 現場の実務に逃げ込まず、社長としての「考える時間」を確保する。
やることを絞る: 利益の出ない事業を捨て、得意領域にリソースを集中させる。
意思決定の速さを活かす: 予測不能な事態に対し、修正を前提とした素早い判断を下す。
不確実な時代ほど、社長の判断力と役割理解が、会社の生死を分けます。
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以上、ランナーズ関根でした。



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