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  • 執筆者の写真Takeshi Sekine

先代と上手く付き合うコツ(正しさへの拘りを捨てる)

 多くの後継者が、先代とのやり取りで悩んでおられます。私もそんな悩みを抱える1人でした。今回は、私がどのようにして自分の思うとおりに事が運ぶように先代と接してきたのか1つの方法をご紹介します。


最もよろしくないパターン

 先代と口論となるパターンは、後継者側が自分の正しさを主張し、先代はそれを受け入れない。堂々巡りというのが最もよろしくないパターンです。


社員からすると親子喧嘩でしかなく、早く収まって欲しいと冷ややかな目で見ている。

仮に後継者側が正しいとしても、普通の先代はそれを快く素直に受け入れる、認めることはない。それにも関わらず、後継者は自分の正しさを一生懸命、これでもかと先代にぶつける。


皆さんも、こんな経験ありませんか?親子に限らず、会社の上司と言い合いするときに於いても同じようなパターンになっている事もあると思います。



もし、後継者(部下)が矛先を納めず行くとまで行くと、どうなるか?

おそらくは、口も利かなくなり段々と相談する回数も減って、ますます距離が広がっていく。これでは何ら会社のためにはなりません。だから最もよろしくないパターンなのです。


 後継者という立場は、既に幹部という立場であり自分の主張だけを通せば良いというものではなく、会社にとって社員にとって良き方向へ導いていく責任を既に負っている立場であることを忘れないでください。先代との喧嘩が原因となって会社を傾かせるような事があれば、それは後継者の責任でもあります。主張が正しいかどうかではなく、現実として会社組織が分裂してしまったり、業績を落とすような事が起きてしまえば意味がない。当事者の1人である後継者の責任です。


ここは冷静になって、考えてください。それも考えずに言い合いを続けるようでは、そもそも社長の器ではないとも言えます。言い合いを続けるなら、ただ幼稚なだけ。駄々をこねる子供と同じです。なので、無駄な言い争いはやめましょう。



先代が譲歩しない要因

 私の経験からすると、揉める場合は自分が正論を言い続けている時です。確かに自分が主張している事は筋が通っていて、明らかに正しい。とはいえ先代とて人間です。正面から理路整然と自分の意見を否定されると面白くない。まともなことを言えば言うほど、衝突は先鋭化していき、後戻りできないところまで行ってしまう。

アトツギ経験者の私からのアドバイスとして、「正論を振りかざすな」という事です。これは会社組織に於いても日本という国にある組織で生きていくのであれば、必要な処世術でもあります。正論を振りかざして成功していくのは、TVドラマの世界だけと思ってください。世の中、半沢直樹のような世界にはなっていないのです。



じゃあ、どうすれば良い?

 正しいと分かっていても先代に物申すときは「間違っている可能性はあるんだけど、〇〇じゃないかなと思っています」というようなマイルドな言い方で話をしてみる。

この言い方だけで、相手は靴で踏みつけられたような感覚を感じなくなる。


この他、自分が苦手分野の中に先代が得意な分野は1つ2つあるはずです。それを利用してみてください。全ての自分のスキルが完璧な人はいないはずです。

あえて、そこを先代に突っ込ませる、あるいは弱みとして正直に話し、その分野について相談を持ち掛ける。例えば、私の場合は技術者としての経験がなく、新しい製品を開発する上でメカ的な機構を思いつくなどができない。一方で、先代はそのスペシャリストであり絶対に勝てない。その勝てない事を利用するんです。


もし、自分が何かの承認を先代から得たい、賛同を得たいと思ったら、いきなりその話を理路整然と話し出すのは100%ダメです。絶対にダメ。話の筋として正しくとも、そのやり方は前述したとおり、先代からすると顔面を靴で踏みつけられたような感覚に陥り、頭に血が上って「馬鹿野郎!こんなのダメに決まってるだろう!」となります。。。


 まずは、本丸の話をする前に上記のテクニックを使って、自分が苦手な分野の話を先に切り出す。そしてアドバイスを先代から受ける。そして感謝の言葉をキッチリ述べる。

その上で本丸の話をしてください。要は相手が話を聞いてくれるような心理的な余裕や優越感を感じる状況を作り出し、その上で本丸の話をやんわりと切り出し、手短に承認を取り付けるという方法です。


また、その件で後日、成果が得られた場合は、先代に対して「アドバイス頂いたことが功を奏し、良き結果となった」という事を必ずフィードバックする。言葉は悪いですが、嘘でも先代の手柄となるようにしてください。


これを繰り返していく事で、徐々に先代からの信頼が得られていくと思います。

正論をぶつけても、話を聞いてくれる先代、上司であれば、こんな小細工は必要ありませんが、私の経験上、これをやっておいて嫌な気分になる先代はいない。


やってみてください。

「負けて勝つ」これ、私の戦法の一つです。



以上

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