社長がやってはいけない仕事ランキング
- 関根 壮至

- 18 時間前
- 読了時間: 4分
経営者のためのブログ Vol.234
~それ、あなたの仕事じゃありません~
「忙しいのに、なぜか会社が良くならない」そんな感覚を持っている社長は、決して少なくありません。
実はその原因、社長が“やってはいけない仕事”に時間を使っている ことにあります。しかも厄介なのは、それらの仕事が一見すると「必要そう」「役に立っていそう」「真面目そう」に見える点です。
今回は、私自身の経営経験と、数多くの社長を見てきた中で確信した「社長がやってはいけない仕事ランキング」 をお伝えします。

第5位|細かすぎる進捗確認・詮索
「今どこまで進んでる?」「それ、いつ終わる?」「順調?」
この手の確認を、毎日のようにしていませんか?
これは一見、マネジメントしているように見えて、実は 社長の不安を社員に押し付けているだけ のケースが多い。
進捗管理そのものは必要ですが、社長が逐一口出しする状態になると、
社員は“指示待ち”になる
自分で考えなくなる
責任感が薄れる
結果として、社長はますます忙しくなります。
第4位|自分が一番詳しい分野の実務
営業が得意だった社長は営業をやり続ける。技術出身の社長は現場から離れられない。経理に強い社長は数字ばかり見ている。
これは優秀な会社員出身の社長ほど陥りやすい罠です。
その仕事、「あなたがやらなくても回るようにする」のが、社長の仕事です。
自分が一番できる仕事を続けている限り、会社はあなたの分身以上に成長できません。
第3位|現場トラブルの火消し役
トラブルが起きるたびに、社長が前に出て調整・謝罪・対応をする。
短期的には助かります。でも長期的には、組織を弱くします。
トラブルは社長が解決してくれる
困ったら社長に投げればいい
そんな空気が出来上がると、現場には“解決力”が育ちません。
社長の役割は、トラブルを解決することではなく、トラブルが起きにくい仕組みをつくること です。
第2位|社員の代わりに考えてあげること
「それなら、こうしたらいいんじゃない?」「たぶん、こうすれば上手くいくよ」
一見、親切。でもこれは、社員の思考力を奪う行為 です。
社長が考え、社員が動く。この構図が続く限り、社長は一生ラクになりません。
本来は逆です。
社員が考える
社長が判断する
この役割分担が崩れると、会社はいつまでも“個人商店”のままです。
第1位|「とりあえず忙しくなる仕事」
堂々の第1位は、これです。
目的のない会議
成果に結びつかない作業
その場しのぎの対応
「何となく不安だからやっている仕事」
これは最も危険です。
なぜなら、忙しさ=仕事をしている気分を社長自身に与えてしまうから。
でも、会社は一切前に進んでいません。
社長の仕事は「忙しくなること」ではなく、「会社が前に進む判断をすること」 です。
社長の本当の仕事とは何か
ここまで読んでいただいて、「じゃあ、社長は何をやるべきなのか?」と思われたかもしれません。
答えはシンプルです。
会社の方向性を決める
優先順位を決める
人・モノ・カネの配分を決める
判断する
決めたことが実行される仕組みをつくる
これが、社長の実務です。
もし「社長の仕事」が分からなくなっているなら
多くの社長が、真面目だからこそ「やらなくていい仕事」を抱え込んでしまいます。
もし今、
何をやるべきか分からない
忙しいのに成果が出ない
社長としての役割に迷っている
そう感じているなら、弊社が提供している「経営スキル診断」(無料)を受けてみてください。あなたの頭の中の悩み事をプリントアウトしてくれるサービスです。

まとめ
社長がやってはいけない仕事を手放したとき、初めて「社長の仕事」が始まります。
忙しさから抜け出せない社長ほど、会社は停滞します。
社長は、動く人ではなく、決める人。その役割を取り戻したとき、会社は確実に変わり始めます。
以上、ランナーズ関根でした。



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